2021年のベストゲーム

今回は2021年に遊んだゲームの中から特に気に入ったものを讃える回です。
僕が今年遊んだというだけで発売年とかは関係ありません。


まず、最も気に入ったゲームから。

ボードゲームのことゲーム大賞2021は『ブラス・バーミンガムです。

ブラス・バーミンガム
2021年のゲーム大賞はブラス・バーミンガム

「ブラス・バーミンガム」はまだブログの記事を書いていないのですが(書きました)、再販の際に幸運にも入手できたので遊んでみたら面白くてびっくりです。他のゲームと違う思考を求められている気がしました。たぶん他のプレイヤーの建てた水路や線路を上手く利用したりさせたりしつつ、自分だけが突出するように工夫するのが楽しかったのかなと思っています。運河の時代と蒸気の時代でプレイが変化していくのもいいですね。
「俺のビールを飲んで鉄道2本敷けばいいじゃないの」「僕の石炭使えばそこに建設できるでしょ」と言ってる善意の裏の(そして俺が一番得するぜ)という本音が丸見えなプレイで楽しかったです。
というわけで2021年のボードゲームのことゲーム大賞は「ブラス・バーミンガム」です。


この後はジャンル別に。

2021年の重量級ゲーム賞は『ブルゴーニュ』と『サイズ・大鎌戦役 フェンリス襲来』の2作品です
今年は新作旧作いろいろな重量級ゲームをたくさんプレイしましたが、それでもやっぱり老舗の「ブルゴーニュ」が良かったです。20周年記念版を購入して久しぶりにプレイしたら、このゲームの完成度の高さを再発見しました。今までダウンタイムの長さから2人プレイ限定ゲームだと思っていましたが、3人プレイでもとても面白いタイルの取り合いに発展して最高のゲーム体験でした。今度はチーム戦も遊んでみたいですね。超長時間ゲーになるらしいので覚悟はしています。

ブルゴーニュ
ブルゴーニュの城。さすが僕のオールタイムベストのひとつ

「サイズ・大鎌戦役 フェンリス襲来」ははじめてキャンペーンものを同一メンバーで全クリアしたという事もあり感動ひとしおでした。キャンペーン全体の勝者になれたのも気に入っている理由の一つですね。
ネタバレになるので詳細は省きますが、基本ルールにはない勝利条件のために毎回考え方のスイッチを切り替えなければいけないのが新鮮で良かったです。通しでもう一回はやらないと思いますが、クリアするまでの8戦は後になってから思い出すような人生の経験の一つになったような気すらします。

サイズ・大鎌戦役
サイズのキャンペーンシリーズが面白くないわけがなかった

2021年の中量級ゲーム賞は『Fleet: The Dice Game』と『オフショア』の2作品です。
「Fleet: The Dice Game」は紙ペンゲームにしてはやり応えのあるゲームで、北海漁業がテーマの「ベーリング海の一攫千金」のような設定が大好きというのもありますがゲームとしてすごく面白いです。今年遊んだ紙ペンゲームの中では最も面白かったと思います。他ではまず見ない魚介類ダイスを振って、エビを取られた、ロブスターを取られた、牡蠣しか残ってねえとわいわい遊ぶのが楽しいです。ダイスゲーですが戦略性もあり、勝とうとするとなかなか難しいゲームでもあります。このゲームには2021年紙ペンゲーム賞もあげちゃいましょう。
同じデザイナーさんが作った「Three Sisters」という農業がテーマの紙ペンゲームもキックスターターに参加して買っていますが、まだルールの翻訳途中です。

フリート ダイスゲーム
フリート・ダイスゲームのダイス。かわいい。

「オフショア」は北海油田の開発という変わったテーマのゲームで、個人戦ではあるけど途中で協力してもらえないと勝てないという面白さがあります。他社が協力してくれとお願いしてくるような技術を開発し、海上ネットワークを構築して、苦労して石油採掘をしたら共同出資者の鬼引きで即バーストしたりします。重厚世界観のアートワークの皮をかぶったパーティゲームと言っていいと思います。今は少し入手が困難なようですが、どこかで見かけたらプレイしてみてください。盛り上がりますよ。

オフショア
重厚ゲーに見えるが、パーティゲームっぽさがある

2021年の軽量級ゲーム賞は『テレストレーション』です。
今年4回ほど遊びました。簡単なお絵かきパーティゲームですが、毎回かならず爆笑していました。絵の上手い下手は関係なく楽しめる良いゲームです。勝敗はほとんど考慮せずに、面白ければOK、言葉と矢印を書き込むのだけは反則と言うルールで遊んでいます。それと、制限時間は厳守したほうが楽しいですよ。

テレストレーション
皆でお絵かきお題あてゲーム。みんな童心にかえる

2021年カードゲーム賞は『トランプ(プレイングカード)』です。
何だよトランプかよと思われるかもしれませんが僕は本気です。2021年はトランプのゲームの楽しさを再発見した年でした。トリックテイキングのゲームで最も面白かったのもトランプのゲーム『バルビュ』でした。これもいずれブログの記事にしたいと思っています(記事にしました)。
今年はブログの更新が滞っている間に面白いトランプゲームをたくさんプレイしました。トランプのゲームは馬鹿にできないですね。トランプが1デッキあれば何時間でも楽しく遊べてしまいます。2人なら「ジンラミー」「ジャーマンホイスト」「クリベッジ」、3人なら「スカート」「シープスヘッド」、4人なら「オープンフェイス・チャイニーズポーカー・ターボ」「ドッペルコップ」などなどを遊んでいました。ゲームのタイプもトリテからラミー系、ポーカーの変種など多種多彩でした。どれも本当に楽しかったです。
ゲーム棚でほこりをかぶっているトランプデッキを久々に取り出して遊んでみると、新鮮な面白さに出会えるかもですよ。

トランプ
今年はトランプカードが本当に偉大なのがよくわかりました

ということで2021年の各賞が決定いたしました。

製作者様、代理店の皆様、いつも楽しいゲームをありがとうございます。
またこのブログ読者の皆様、今年はありがとうございました。
来年もよろしくお願いいたします。