もくじ
『サイズ・大鎌戦役 フェンリス襲来』の簡単な説明
全キャンペーンクリア後の感想


『サイズ・大鎌戦役 フェンリス襲来』の簡単な説明

1~5人用。プレイ時間75分~150分。この記事を書いている時点のBGGでは4人プレイがベストとなっています。
ルール難易度はやや複雑。「サイズ・大鎌戦役」のキャンペーン拡張です。「サイズ・大鎌戦役」を持っていないとプレイできません。

サイズ・大鎌戦役」の拡張セットです。全8戦に及ぶキャンペーンモードと、通常ゲームでも利用ができるモジュールが多数入っています。基本的には最初に選んだ国を継続してプレイすることになります。

言語依存があります。日本語版をオススメします。


全キャンペーンクリア後の感想

このゲームはネタバレしない方が良さそうなキャンペーンモードが主なので、今回はいつもの紹介記事とは違って内容説明はほぼ省いておきます。また、画像も控えます。それでも若干のネタバレを含む可能性がありますので、未プレイの方はご注意ください。

バレがない程度の簡単な内容説明をすると、キャンペーンを全8戦する途中途中に、謎の箱Aや箱Bを開封せよという指示が出てきます。詳しくは書けませんが、謎の箱の登場タイミングなどはプレイの結果次第で変化していきます。ちなみに全8戦のうち6~7戦は通常のサイズ大鎌戦役と同じゲームルールではないです。いつも少し変則的なルールがあります。


さて、同じメンバー4人でのプレイでキャンペーン全8戦を戦い終わりました。2か月くらいでしょうか。ぐったり疲れた、サイズ・大鎌戦役は今後数か月プレイしなくてもいいかな、というのが全員の一致した感想です。8戦のうち2戦くらいは短期決戦で終わるようにルールを仕組まれているので、その場合は1日に2戦連続でやったので(サイズをですよ)さすがに疲労困憊しました。

キャンペーンゲームとしては、1戦1戦の勝者がちょっとずつ有利になっていくので、序盤に負け続けると後半になっても勝つのが難しくなっているのが惜しい感じです。違うアプローチで逆転できるようななにか上手い工夫があればよかったのですが、その辺もう少し調整できそうな感じではありました。とはいえ勝者と2位以下の順位差よりも各ゲーム終了時の残金が強烈にモノを言うので、僅差の2位ならたいして不利にもなりません。しかし結局のところ全ゲームの勝ち方からキャンペーン全体の勝者が決まるので、8戦のうち4戦勝ったプレイヤーに最終的に勝つのは難しいかもしれないです。

勝利条件が変わったりするのはとても新鮮で良いです。基本ゲームを同じ国でプレイしていると同じ星のとり方で効率よく進めることばかり考えてしまって、毎回同じようなゲーム展開になりますが、キャンペーン中は常に新しいプレイ方針を求められるので苦しみつつも楽しかったです。変則勝利条件は基本ゲームに導入しても楽しめると思います。

インフラMODというものを導入すると序盤のブーストがすごいことになるので、時短としては悪くないのですがちょっと強力すぎる感じもします。たぶん今後基本ゲームで使うことはなさそうです。箱AやBの連中もあまり使いたくはないかなぁという感じ。

物語を4人全員で追いながら翻弄されつつ戦うのはすごく楽しかったです。「前回のアレがああなった関係で今回のルールはこうです」、「ええー全然勝ち筋がわかんねえ」というような事を毎回言っていた気がします。キャンペーンの前半強かった国が後半は袋叩きにされて沈むこともあり、国捨てに走るプレイヤー続出でした。それもルールにのっとったやり方なのでいいのですが、最後まで最初に選んだ国で頑張っていたプレイヤーもいました。

ちなみに僕がキャンペーン全体での勝者になりました。8戦中4回勝ったのですが、序盤にポラニアで3連勝できたのが最後まで効いていました。最後まで1回も勝てなかったプレイヤーもいて、5戦目以降の後半になるとあまり面白くなさそうだったのが気がかりです。最初の5戦で1回も勝てないとキツイと思います。よく最後まで付き合ってくれたものです。勝っていれば楽しいかと言うと、僕もあまりにキツイ変則ルールでげんなりする瞬間も確かにありました。とはいえ全体的には素晴らしい体験だったと思います。

厳密には違いますが、こういうレガシーシステムのような一回こっきり系ゲームを最後まで通しで固定メンバーで遊べたのがはじめてなので、まずそれがとても嬉しいです。やり切った感と疲労感は全員共通でありました。僕はそれプラス満足感と勝利の余韻に浸りたいと思います。近日中にまた同じメンツで違うレガシー系に手を出すつもりです。