もくじ
『Fleet: The Dice Game』の簡単な説明
こんな感じのゲームです
プレイシートの見かた
感想など


『Fleet: The Dice Game』の簡単な説明

1~4人用。プレイ時間30分~60分。この記事を書いている時点のBGGでは2人プレイがベストとなっています。
ルール難易度は普通。漁師がテーマの「Fleet」シリーズの紙ペンゲーム版です。

「Fleet: The Dice Game」は日本では「フリート・ダイスゲーム」と紹介されていることもあります。カナダの北西にあるリドバック湾の厳しい自然に船団を率いて乗り出す漁師となって、栄誉と報酬を得ましょう。

Fleet The Dice Game

紙ペンゲームなのでメモ帳のようなプレイシートを2種使う

2人プレイが最高に楽しいです。ソロプレイも楽しいのですが、ルールが多少異なります。2枚の異なるプレイシートを並べて遊ぶ紙ペンゲームで、この手のゲームにしてはプレイ時間が長めだと思います。

それなりに言語依存があります。2021年4月現在は完全日本語版はありませんが、日本語訳ルールブックと日本語プレイシートが付属している物が入手可能です。


こんな感じのゲームです

大まかなジャンルで言うと紙ペンゲームの傑作「ガンツ・シェーン・クレバー」のようなダイスドラフトをする紙ペンゲームです。ただしこちらの方が少し複雑でテーマ性があります。

人数プラス1個のボートダイスと、人数分のタウンダイスとボートダイス1個をセットにしてそれぞれトレイなどに入れておきます。

Fleet The Dice Game

カラフルなのがボートダイス。モノクロがタウンダイス。他にもマーカー類がある

ゲームは全10ラウンドで終了します。
全員でボードダイスを振り、出た目の魚介類に対応するプレイシート項目に上から3つチェックを入れていきます。

ダイスで初期チェックを決める代わりに選択ルールでカードを使う事も可能です。
カードを使う場合は初期ライセンスとボート、所有店舗をランダムに配るカードで決めます。

Fleet The Dice Game

初期チェックを決める船長カード。使うと少しボーナスが多いゲームになる。

また、共通目標カードを使う場合は終了時ボーナスと早取りボーナスのカードを1枚ずつだして、最終勝利点に加算します。

Fleet The Dice Game

選択ルールで使うトロフィーカード。よくある共通目標的なもの

ラウンドは3~4フェイズに分かれています。

1、ボートフェイズ
スタートプレイヤーがすべてのボートダイスを振り、手番順にダイスを選んで取ってプレイシートにチェックしていきます。必ず残る1つのダイスは全員共通で使います。

2、収入フェイズ
各プレイヤーは1コインを得てプレイシートのコイントラックにチェックを入れていきます。ロブスター漁のライセンスを持っているか、湾岸の株式会社を所有している場合はコイン収入にプラスします。

3、偶数ラウンドのみ釣りフェイズ
各プレイヤーは出航済みボートの魚に1つずつチェックを入れていきます。

4、タウンフェイズ
スタートプレイヤーがすべてのタウンダイスと1個のボートダイスを振り、手番順にダイスを選んで取ってプレイシートにチェックしていきます。必ず残る1つのダイスは全員共通で使います。

ラウンドが終了したらスタートプレイヤーを左隣のプレイヤーに移動し、次のラウンドを始めます。
10ラウンド終了時に最終得点計算をして最も点の高いプレイヤーの勝利です。


プレイシートの見かた

Fleet The Dice Game

左側のプレイシート

左側のプレイシートは、主に漁の対象となる魚介類が並んでいます。ボートフェイズでよく使います。
選んだダイスの魚介類のチェックボックスに上から順にチェックを入れていきます。
四角いチェックボックスは単にチェックを入れるだけしかできませんが、丸いチェックボックスはチェックすると「ライセンス」「ボート」「ライセンスまたはボート」などの効果を得られます。
・ライセンスを取得するとプレイシート中段の「L」と書いてある、各魚介それぞれ3種類あるライセンスボーナスを上から順に得ることができます。
(例:ロブスターの1番目のライセンスを取ると、次の収入フェイズで貰えるコインが1つ増える)
・ボートを取得すると、ライセンスの下にある「B」と書いてある、各魚介それぞれ3隻あるボートを上から順に出航させることができます。

プレイシート下部はラウンド進行チェック表と、最終得点計算エリアです。


Fleet The Dice Game

右側のプレイシート

右側のプレイシートは、タウンフェイズで使う項目が多いです。
タウンダイスで錨マークを選んだ場合は
・キングクラブを他の魚介類と同じようにチェックを入れていく
・キャプテンズクラブにチェックを入れていく、丸いチェックを取得すると自分だけの釣りフェイズが発生する。
・研究船(調査船)にチェックを入れる。1隻につき1勝利点。
・艀にチェックを入れる。3つチェックが入って起動すると釣りフェイズで船が満載だった場合、1隻に付き魚を1尾、艀に追加する。
・イヌイットにチェックを入れる。丸チェックボックスにチェックするたびにイヌイットカヌーを出航させる。

以上の5種から一つ選んでチェックを入れます。

市場マークのダイスを選んだ場合は、自分の船にある魚の数に応じたコインを得ることができます。

埠頭のマークのダイスを選んだ場合は、各種の店にチェックを入れることができます。
(例:カジノに2つチェックを入れると店が起動、今後のフェイズで選んだダイスを振り直すことができるようになる)

プレイシート下部は、コイントラックです。コインを得るごとにチェックを入れていきます。途中にある☆マークにチェックを入れた場合、即座にどこでも好きな場所にチェックを入れることができます。(魚やコインにはチェックは入れられない)


感想など

僕はこのゲームがすごく気に入っていて、2021年に遊んだゲームの中でもお気に入り度がかなり上位に入っています。今現在だと紙ペンゲームの中では一番好きかもしれません。とにかくテーマ性もゲームシステムも最高なのです。少し複雑に見えますが、1度理解してしまえばもう英語のプレイシートでも遊べるくらいのルール難易度です。

ディスカバリーチャンネルで「ベーリング海の一攫千金」シリーズを見ていたので、寒い北の海で漁船を出して一攫千金の漁をするのは憧れだったのです。まさかそんなニッチなテーマのゲームがあるなんて。(そういえば「ベーリング海の一攫千金」もデジタルのゲームになっていました)

Fleet The Dice Game

わりとサクサク進む

ダイスドラフトなので相手の邪魔をしようと思えばできるのですが、魅力的なチェックボックスが多すぎて邪魔より自分のやりたいことを進めたくなります。特にタラバガニ(キングクラブ)は大きな勝利点になるのですが、ライセンス取得までなにも貰えないチェックが多いので邪魔なんてしている暇がないのです。
と、思いきやこのゲーム、オールマイティ的な☆が一定のコイン収入ごとに手に入ります。コインさえ取れるようにしておけばバンバン☆が取れるので、特に焦らなくてもタラバガニのライセンスくらいは取得できちゃうのです。それに気が付くのが遅かった初回プレイ時は☆の取得差で負けました。

しかし面白いです。テーマも好きなのですが、紙ペンゲームらしからぬ満足度です。どのルートでライセンスを取得しようか、どのダイスを最後に残して共有するのか。毎ラウンド悩ましく、ダイス運があるのでライセンスのコンボを作り上げても、それが上手くいくかはわからないのです。
ダイスドラフトなので、振るダイスが増える3人以上は単純に選択肢が増えます。その点で2人プレイと3人プレイだとかなりプレイ感が変わるような気もします。ソロプレイは完全に別ゲームと化します。ソロで一度やってみた結果、「デッキ磨き見習い」みたいな失礼な評価を得ました。くやしい。

さあ貴方も厳しい北海の腕っこき漁師となって荒稼ぎしましょう。