倒さないドミノのゲーム「セブンロックス」

ドミノと言えばドミノ倒しですか?いいえ。倒さないで遊ぶのが本来の遊び方で、しかもとても楽しいのです。
ドミノ牌はトランプカードと同じでベースとなるものです。世界には多種多彩なドミノ用ゲームがありますが今回は基本的な事と「セブンロックス」とも「ファイブアップ」や「マギンズ」とも言われる「5の倍数」系のゲームだけ紹介します。

ドミノ
ドミノ牌は色付きが分かりやすくて遊びやすい

基本的なこと

ドミノは1枚のタイルに2つの数字が書いてあります。空白はゼロを表していますが、それ以外はダイスの目のような印が彫られています。
0-0から 0-1 0-2 0-3 と続き、普段僕が使っている9-9までのセットでは55枚含まれています。これはダブルナインという名称で売られています。枚数が少ない6-6までのダブルシックス(上の画像がダブルシックスの牌)や、大量な牌をしまうカバン的な収納が必要になる12-12までのダブルトゥエルブなど、ドミノの種類は様々あります。

同じ数字の組み合わせの牌はひとつしかありません。たとえば4-5と5-4の牌がそれぞれあるわけではないです。

多くのドミノのゲームでは、場に出されている牌の両端の数字どちらかと同じ数字をくっつけることで手牌を場に出すことができます。

ドミノ
場に出ていた3-4の4と手牌にあった4-5を合わせて出した例

手牌に出せる牌がなかったら山札から引いて、先に手牌がなくなったらあがり。
というのが多くのドミノゲームの基本的なルールです。


セブンロックスの遊び方

僕が最もよく遊ぶドミノのゲームです。いろいろなローカルルールがありますが、多分一番基本的なこのルールで遊んでいます。

6-6までのダブルシックスのドミノを使います。裏返した牌を1枚ずつめくり、最も出目が大きかったプレイヤーがスタートプレイヤーになります。
2人なら7枚ずつ、3~4人なら5枚を手札として配ります。残りは山札として伏せた状態でテーブルの隅にまとめておきます。並べたり積み上げたりはしません。僕はこの山札をオアシスと呼んでいます。

スタートプレイヤーから1枚ずつ場に出していきます。
・場に出ている牌の両端どちらかの数と同じ数をつなげていきます。
・出せる牌がなければ山札から出せるまで引き続けます。
・両端の数の合計が5の倍数になった時、その合計数と同じ得点を得ます。
・誰かの手配がなくなったらラウンド終了。残った手牌の合計があがりプレイヤーの得点になります。このとき合計数の1の位が1.2.6.7の場合は切り捨て、3.4.8.9の場合は切り上げで5の倍数にして得点します。
・ダブル牌(2-2のような同じ数字の牌)は列に対して縦置きで、4方向に分岐していきます。計算方法は別記参照。※最初に置かれたダブル牌のみ分岐する「5UP」ルールもあります
・200点や300点などの規定点に誰かが達した瞬間にゲーム終了です。

ドミノ
6-6で分岐して今のところ3方向に進んでいる。

ダブル牌の数の数え方だけ特殊で、
・端がダブル牌だけでまだ連結してない場合は数字ふたつぶんで計算(3-3であれば6)
・連結している場合は連結しておかれた先の牌の先端を合計し、連結牌が置かれていないダブルの分岐部分はカウントしない。(3-3に3-1と3-5が連結していて1か所はまだ分岐連結していない場合は6としてカウント。9ではないことに注意)

感想など

メチャクチャ面白いですドミノ。とくにこのセブンロックスはやればやるほど面白いです。
慣れてくると、相手の邪魔になるような置き方ができるようになったりします。端っこを全部同じ数にしてやるとか。あがるよりも5の倍数を作ることが得点としては大きくなるので、ゲーム中に突然終了することがほとんどでしょう。分岐して4つになると急に20点台の合計点がバンバン出たりします。

牌を使うこともあり麻雀などとよく似たプレイ感覚になりますが、よりライトで短時間で遊べるのでとてもおすすめです。
ただし誘う時に「ドミノやろうよ」と言っても倒す方を連想されて断られる可能性大なので、「倒さないドミノやろうよ」と言うと会話としても食いつきが良いですね。

このセブンロックスの他には多少時間があるときに「メキシカントレイン」も好んでやりますが、ゲーム性はこのセブンロックスの方が上なのではないかと思っています。
ドミノはどのゲームもやればやるほど残り牌のカウントなどで推理できるようになります。けっこう短時間にどんどん上手になる良いゲームです。
ドミノ、とてもお勧めします。ネットショップによくあるカラフルなプラスチックの倒す用ドミノでは遊べませんので要注意です。