もくじ
『ザ・ゲーム フェイス・トゥ・フェイス』の簡単な説明
こんな感じのゲームです
感想など


『ザ・ゲーム フェイス・トゥ・フェイス』の簡単な説明

2人用。プレイ時間20分~。この記事を書いている時点のBGGでは当然ですが2人プレイがベストとなっています。
ルール難易度は簡単。協力カードゲーム「ザ・ゲーム」の2人対戦バージョンです。

「ザ・ゲーム」とほぼ同じルールですが、対戦用に若干追加変更されています。「ザ・ゲーム」経験者なら3分のインストで始められます。

ザ・ゲーム フェイス・トゥ・フェイス

2人で半分ずつザ・ゲームをやるイメージ

これは2人でちょっと対戦をするのに最適なカードゲームです。カードだけなのでセットアップが簡単なのがいいです。ヒット作のルール使い回し2番煎じゲームかと思いきや、元の「ザ・ゲーム」よりもこちらの方が好きという人もいるくらい良くできています。

ゲーム内に言語依存はありません。海外版でも問題ないですが日本語版が容易に手に入ります。


こんな感じのゲームです

「ザ・ゲーム」の基本的なルールについては「ザ・ゲーム」の記事を参照してください。
「ザ・ゲーム」に追加された「フェイス・トゥ・フェイス」独自のルールは以下の通りです。

・各プレイヤーは金か銀のカードデッキをどちらか選ぶ。
・各プレイヤーは「1から昇順で59まで」と「60から降順で2まで」の列をそれぞれ専用に作る。
・手札は6枚で、かならず2枚は場に出さなければいけない。
・毎手番1枚だけ対戦相手の列に置くことができる。この時、昇順なら山の一番上にあるカードより小さい数字でなければならず、降順なら大きい数字でなければいけない。つまり、対戦相手の列に置くときは相手が得をするようにしか置くことができない。
・自分の列にだけ手札から出した時は常に手札補充は2枚のみ。相手の列に1枚置いた時は常に手札が6枚になるように補充する。

ザ・ゲーム フェイストゥフェイス

スタート時はこうなる

追加ルール以外はすべて「ザ・ゲーム」と同じルールです。
全てのカードを場に出し切ったプレイヤーの勝利です。また、手札から2枚出せなくなったプレイヤーは即座に敗北となります。


感想など

これは面白いです。本家「ザ・ゲーム」がコミュニケーションできないのを楽しむコミュニケーションゲームだったので、その曖昧なルールの加減が少し気になっていたのです。つまり「自分の手札の情報をどこまで言っていいのか悪いのか」という問題です。「ザ・ゲーム」の記事でも書きましたが、「あー!その列はちょっとダメです置かないで」みたいなやり取りがどの程度まで許されるのかが、すべてプレイヤーに丸投げされている協力ゲームだったので、ゆるくしようと思えばもう際限なくゆるくなってしまうのです。
それが対戦ゲームになったことによってルールとしてしっかりした縛りができました。途端に「ザ・ゲーム」の面白さが際立ったように思います。

1から100までではなく60までになった事も面白さにプラスしているようです。プレイヤーが揃えるべき列も4列から2列になり、基本的には「ザ・ゲーム」より規模が縮小しています。それによって手札のカードのやりくりが上手くできそうでもあり、上手くいかなかったりする微妙なラインに設定されているように思いました。たぶん枚数やバランスなどすごく練って作られています。

ザ・ゲーム フェイストゥフェイス

あーッ!お客様困ります!お客様!

相手の列に置くことで手札が6枚まで回復するので、自分の列で4枚くらい連続で置いてしまうなら1枚は相手の列にも置きたいのです。そうしないと次手番では手札が4枚になってしまいます。手札が少ないイコール手詰まりカウントダウンなので、絶対手札は6枚あった方が良いです。しかし相手の列に置くのは利敵行為…悩ましいところです。
ところが実際何回かプレイするとわかりますが、相手に自分の列を若返らせられるのが常に嬉しいとは限らないのです。「ザ・ゲーム」の「ピッタリ10違いなら昇順・降順を無視して置いてよい」というアレが、どういうわけか相手に頻繁に崩されるのです。たぶんデッキ60枚・手札6枚になった事で10違いが手に入りやすくなったりしているのだと思います。美味しいはずの相手のサポートでとても悔しい思いをする事がよくあるのです。

ザ・ゲーム フェイストゥフェイス

慣れるまでは置いたカードがわかるようにしても良い

ゲームに慣れるまでは上の画像のように列に並べるカードを確認できる状態にして置いていくと良いかもしれません。ただしこれは「まだあとアレとアレが山に残っているから10違いを引く可能性がある」というような計算もできるようになるので、相手の山の残りまで計算しだして逆に難しくなるかもしれません。

運の要素もかなりあります。それでも5回もプレイすれば1回は全カード出し切りで勝負がつくくらいなので、僕がいつも思う良い2人対戦ゲームの特徴である「勝てば自分の技術のおかげ、負ければ運のせい」と言える素晴らしいバランスだと思います。
毎手番が常に悩ましく、出したくなくても出さざるを得ないことばかりです。「ウーお前の列をこんなに若返らせたくないのにー」などと言いつつ1から昇順で54まで進んでいた相手の昇順列を、なんと4まで戻してしまったことがあります。それでもそのゲームは全カード出し切りで勝てました。多少相手の得になるとしても気にせず出していいと思います。どうせいつかは出さなきゃいけないのです。早い方が相手の得も少ないというものです。

ということで手軽な2人対戦ゲームとしてはすごくオススメです。「ザ・ゲーム」経験者同士ならすぐに始められるのも良い所です。もちろん本家「ザ・ゲーム」を知らなくても、しっかりしたルールブックがあるので安心です。