「ヒドゥン・リーダーズ」の感想など

正体隠匿系のカードゲームです。見た目は重厚そうですが、わりと軽くサクサク進みます。もう1戦!と言いたくなるゲームです。
皇帝が崩御したので跡目争いが帝国で起きています。皇位継承権を持つ6人のキャラの一人をプレイヤーは受け持ちます。

このゲームには4つの属性があり、プレイするキャラクターは各自がそのうち2つを持っています。これを全員隠してゲームを進めます。
手札のカードは自分が雇い入れる英雄たちです。
山札やメインボードからカードを引いて、手札から場に出すことでその能力を起動します。

ヒドゥン・リーダーズ
メインボードで勢力の綱引きをする

英雄カードにはメインボード上の勢力綱引きにどう影響するかが書いてあり、赤コマを右へ1とか緑コマを左へ3とか書いてあります。
英雄を裏向きで秘密裏に出すとか、それを表にするような能力もあります。

誰かが表向きの英雄カードを規定枚数(プレイ人数によって変わる6~9枚)出したらゲーム終了です。
ゲーム終了時、メインボード上の赤緑コマの位置関係によってどの勢力が勝ったか決まります。
全員で隠していた自分のキャラを明らかにし、勝利勢力に属しているキャラが勝ちます。
勝利勢力のキャラが複数いた場合は、裏向きにしていた英雄も込みで勝利勢力の英雄カード枚数で勝敗を決します。


感想など

ルールは簡単で面白いです。ただし僕はぜんぜん正体を隠匿できませんでした。バレバレ。
本当にあっという間に終わるので、ブラフをかまして自勢力じゃないカードなんか出す余裕がないのです。

ヒドゥン・リーダーズ
これ黒属性だと思うでしょう?その通りなんです

カードの中にはメインボードのカードを一枚追加でプレイするとか墓場から持ってくるような能力も複数あり、それが超強力でした。
下手すると6ラウンド程度で終わるゲームで1手番に2枚カードをプレイできる能力は相当強いです。ただし勢力の綱引きは思い通りにいかないかもしれません。

綱引きと公開カードの2つも推理要素があるのに正体隠匿なんて僕には無理なんです。バレてもいいから自己勢力のカードばかり出していると、綱引きで全員から邪魔をされて勝てません。
それでも裏向きで集めたもう一つの属性でこっそり勝ちを狙うことも不可能ではないあたりよくできています。

ヒドゥン・リーダーズ
綱引きで誰が何を狙っているか推理するのが重要

軽快なプレイ感なので終わったらすぐにプレイしたくなります。メインボード周りがすごく整理されているのでとても遊びやすいのも良いです。
直接的な妨害などの対人インタラクションもあるので、そのあたりで苦手と感じる人はいると思います。
何回かプレイするとゲームの印象が変わってきました。もしかしたらプレイヤーが慣れれば慣れるほど難しくなるタイプのゲームかもしれません。
忘れてはいけないところで全体的にアートワークが素晴らしいです。