もくじ
・『ゾンビクリベッジ』の簡単な説明
・こんな感じのゲームです
・感想など
『ゾンビクリベッジ』の簡単な説明
2人用。プレイ時間30分~。この記事を書いている時点のBGGにはページが存在しません。
ルール難易度は普通。通常のクリベッジにゾンビ風味をちょっと入れたゲームです。
正直言ってこの「Zombie Cribbage」をクリベッジから独立した派生ルールとして扱っていいのかすら微妙なゲームなのですが、あまりにも風変わりなものなので紹介させてください。
クリベッジボードとしては2人専用で、しかもハーフサイズです。ボードとしての特徴は見た目だけです。
国内でごく稀に流通しています。海外でもあまり見かけないですが、わざわざ輸入することもないと思います。
こんな感じのゲームです
基本的にはクリベッジなので、クリベッジをご存じない方は先にクリベッジの記事を読んでみてください。
ゾンビクリベッジの箱の中身は、クリベッジボードとゾンビコマとゾンビデザインのトランプ1デッキです。
ゾンビクリベッジのルールブックには普通のクリベッジのルールが記載されていますが、ルールの最後に「ゾンビバリエーションルール」というものがありました。ゾンビバリエーション、そのルールは
・ジョーカー2枚もデッキに入れてクリベッジをする
・ジョーカーは0として扱う
・0-1-2のランで使用できる
・15の組み合わせに追加することができる。 (例:7、8=15 と7、8、0=15とは別得点として数える )
これだけです。
単にジョーカーを入れたクリベッジで、ゾンビとは何も関係ないのでした。
感想など
このブログで一番しょうもないゲームはドリンキングクリベッジだったのですが、ここにきてこのゾンビクリベッジが一位となりました。というか、独立したゲームとして紹介するべきものではないと思います。派生ルールとしても弱いです。ぶっちゃけ単にゾンビデザインのクリベッジボードですね。
全体的にチープでクオリティの低さが目立ちます。特にカードの質がとても悪く、100円ショップで売っているトランプの方が長持ちしそうです。肝心のゾンビの絵柄もなんか落書きみたいですし…。
クリベッジボードもプラスチック製で、何か昔こういう素材の食玩あったなあと思うような感じの質感です。また、穴の並びが横並びハーフトラックなので基本的にハーフゲームしかできません。61点ゴールです。たぶん手斧が描いてあるところがスカンクなのでしょう。
ペグ代わりに使うゾンビコマの見た目は悪くないです。見た目は良いのですが、使用感が最悪です。足が邪魔で隣のゾンビと干渉してポイントが打ちにくいのです。デザイン優先でユーザビリティ無視のお手本のような感じ。
じゃあゾンビクリベッジの特殊ルールは面白いのかと思いきや、単にジョーカーを追加するだけの元々ある選択ルールにゾンビバリエーションと名を付けただけのものでした。
という感じでまったく誉めるところがないのですが、これ不思議な魅力に満ちています。チープで悪趣味で脱力感漂うこのセット、不思議と手放したくはないのです。なんなのでしょう。ゾンビに得点競争させる意味とか全然分からないのですが、彼らが蛇行して辿り着くゴールに何かあるのでしょうか。ゾンビ映画は各時代の社会問題の風刺として作られてきた歴史があるので、きっとこれも何かを暗喩しているのでしょう。パンデミック時代の我々に警鐘を鳴らす逸品という事にしておきましょう。