もくじ
『ドリンキング・クリベッジ』の簡単な説明
こんな感じのゲームです
感想など


『ドリンキング・クリベッジ』の簡単な説明

2~4人用。プレイ時間30分~。この記事を書いている時点のBGGにはページが存在しません。
ルール難易度は普通。通常のクリベッジに飲み会要素を入れたゲームです。

「Drinking Cribbage」はクリベッジにパーティ的な飲酒ルールを付与したおバカなゲームです。ローカルルールの一種と思っていましたが、ルールブック付きのクリベッジボードが存在していたので、ある程度一般化したクリベッジの派生ルールとして扱ってよさそうです。

ドリンキング クリベッジ
KEG(アルミのビール樽)パーティがゴール。

このブログで紹介しているゲームの中で今のところ一番しょうもないゲームだと思いますが、クリベッジが浸透している文化ではこんな戦略的に楽しげな飲みゲームがあるという事で紹介します。

専用ボードはたぶん国内では入手困難だと思います。というか普通のクリベッジボードと何も変わらないので普通のクリベッジボードで遊べます。


こんな感じのゲームです

普通のクリベッジのルールなどについてはクリベッジの記事を参照してください。
ドリンキング・クリベッジに追加されたルールは以下の通りです。

・プレイヤーはそれぞれ自分が選択した飲料を用意する。グラスは2つ以上あるとよい。
・BIG TEN:各プレイヤーが10ポイントを超えた時、すべてのプレイヤーが飲料を飲む。
・Coming Of Age:21ポイントを超えたプレイヤーは「飲んでもいい歳になった!」と祝い飲む。
・86D:ぴったり86ポイントに得点ペグを刺したプレイヤーは、6ポイント戻り、その後プレイヤー全員で飲む。
・PASS OUT:110ポイントに得点ペグを刺したプレイヤーは、次の手番まで一切得点できない。
・BIG ZERO:手出し、あるいは手役公開時に得点がゼロ点だったプレイヤーは、自分の飲料を飲み干す。
・Empty Crib:4倍ラン役を獲得した場合、いずれかのプレイヤーを選択し、次回の自分のクリブをそのプレイヤーに譲る。そして飲む。
・Courtesy Flush:5枚フラッシュ役が出た場合、すべてのプレイヤーはこれを祝い、飲む。
・Calling The Shots:子がスターターカードを推測して正解した場合、その手番のクリブを親の代わりに得る。外れた場合は飲料を飲み干す。
・Winners Choice:121点に到達したプレイヤーはプレイヤーを選び、対象のプレイヤーは飲料を飲む。
・Skunk:スカンクになったプレイヤーは飲料を飲み干す。ダブルスカンクのプレイヤーは全員の飲み物を飲み干す。

他はすべて普通のクリベッジと同じです。


感想など

これは身体を壊しかねないバカゲーであり、本当にこのルールで遊んだことは無いですし、今後も遊ぶことは無いです。文化としてこういうモノがあるという紹介です。
実は僕は飲み会ゲームの類は全て嫌いなのです。一気飲みや飲酒の強制は本当に愚か者のすることなので、絶対にしませんし、してはいけません。もし飲み会がそういう雰囲気になったら即座に帰宅してボードゲームでもしていましょう。

ドリンキングクリベッジ
スタート地点はDORM ROOM(学生寮)

スタート地点が寮なのです。退屈な寮から抜けだしてウッキウキのKEG(アルミ樽いりのビール)パーティへ向かって競争です。こういう映画見た事ある気がしますが、70年代後半じゃなかったかと思うのです。今どきの学生もやってるのでしょうか。

ドリンキングクリベッジ
こんなビール樽、リアルでは1回見たかどうかですよ

とはいえボードは121点でゴールという普通の物なのですが、ルールがあまりにもひどいです。追加ルールはほとんど飲酒するものばかり。意味がわかりにくい物もありますが、とにかく何かと理由付けて飲んでいるだけです。酩酊すればクリベッジボードがあったとしても正確に点なんか数えられないでしょう。後半のグダグダ具合が目に浮かびます。

ルールの中で一番ピンと来ない「86D」については、アメリカの居酒屋では86というのは「もうお前には酒は提供しないよ」とか「閉店だから帰れ」という意味のスラングだそうです。カウンターでべろんべろんになってる客に「お前さんに出す酒はもうないよ」というあれですね。酒飲みのとってのアンラッキーナンバーという事で、86ポイントはクリベッジなのにマイナス6点という前代未聞のポイントになっています。その後なぜか全員で飲むのです。ホントに何なんでしょうか。僕の素晴らしいクリベッジが飲みクソゲー化してしまっているじゃないですか。やめてほしい。

とにかく飲めだの飲み干せだのばっかりです。グラスは3個あっても足りないでしょう。
まったくお勧めしません。