「ウォーターディープの支配者たち」拡張 「スカルポートの悪党たち」
(Lords of Waterdeep: Scoundrels of Skullport)の感想など

これは拡張セットです。基本セットである「ウォーターディープの支配者たち」がないと遊べません。

このブログでの2022年ベストゲームである「ウォーターディープの支配者たち」の拡張です。これも自作シール貼るのに大変苦労しました。

含まれている拡張は大きく分けて「アンダーマウンテン」と「スカルポート」の2種類です。どちらかだけでも、両方混ぜても遊べます。
大まかな内容としては

「アンダーマウンテン」
新しい支配者・陰謀・建物が増えますが、基本的にはクエストの難易度と報酬が上がるだけの簡単な拡張です。
1クエストだけで40点稼げるような高難易度高リターンのクエストが追加されます。

「スカルポート」
こちらがメインと言ってよい拡張で、悪党たちの跋扈する港「スカルポート」と「汚職トラック」のボードが追加されます。
追加される青いスカルトークンは腐敗・汚職を表し、スカルトークンをコストとした非常に強力なアクションが追加されます。ただしゲーム終了時にスカルトークンは大きなマイナス点となります。
他にも新しい支配者・陰謀・建物・クエストも増えます。

「ウォーターディープの支配者たち」拡張「スカルポートの悪党たち」
汚職トラック。スカルトークンはここから提供され、ゲーム終了時に1個当たりでのマイナス点が付く。

感想など

これは必須拡張とまでは言えないのですが、どちらかというとあっさり終わる基本セットに少し選択肢を増やしてくれる良拡張です。
特にアンダーマウンテンの方はほとんどルールに変更も追加要素もないので、いつも導入してしまっていいような感じです。得点の動きが派手になります。

追加される建物は強力なものが多いです。どちらの拡張を入れたにしても、めくって出てきた建物次第でゲームはずいぶん様変わりします。当然ながら利用機会も増えるのでオーナーはぼろ儲けでしょう。
建物が強いことによって、通常アクションを先に取られて悔しい思いをするようなことも減ります。
特にスカルポートのほうは建物以外でも超強力アクションが追加されるので、早取りワカプレの感覚は弱まります。これは好みで好き嫌いが分かれるところかもしれません。

「ウォーターディープの支配者たち」拡張「スカルポートの悪党たち」
汚職トークンが4つもあると場合によって30点近く引かれるので、何とか手放さないといけない

僕はスカルポートの拡張がとても好きです。汚職によってどんどん有利に進むのですが、そのままだと最終的にマイナス40点とかになります。クエスト報酬や陰謀などを駆使して汚職トークンを何とか処理しないといけません。そこで汚職処理できるクエストの早取り合戦が発生します。
そういうものに参加する手番を惜しんで、汚職に手を汚さず清廉潔白にゲームを進めることもできます。むしろその方が得だったりして。
良くできています。

問題は日本語版がないということで、また必死にシール自作しました。その手間の価値はあると思いますが、面白いので皆さんに絶対おすすめとも言えないくらいの大苦労です。
カードが多いんです…、陰謀とクエストのカードが基本セットと同じくらいあるので、悪態つきながらシールを作りました。
とは言えもしプレイする機会があったらぜひ遊んでみてほしいゲームです。「ウォーターディープの支配者たち」自体が面白いので、チャンスがあればぜひ。