「ロボトリック」の感想など

珍しい3人専用のトリックテイキングです。
トリテをよく知らない方は「ザ・クルー」の記事内に簡単な説明があるのでそちらをご覧ください。

4人目のプレイヤーとしてAIプレイヤーが参加し、そのカードの出し方などの挙動は毎ラウンド変わるAIカードによって全員が知っている状態でプレイします。
AIが勝ったトリックで自分が出したカード点はマイナス点になり、人間プレイヤーが勝った時はAIが出したカードの点が勝ったプレイヤーの得点になります。
トリックに勝ってもラウンド中に3枚までしか得点にはできず、4枚目からの得点カードはマイナスになります。


感想など

3人専用のトリテというと「シープスヘッド」と「スカート」くらいしか思い浮かばないのですが、それ系ではありませんでした。どちらかというと「コントラクトブリッジ」を想起しました。

ロボトリック
ルールはわかりやすい。勝つのは難しい。

「コントラクトブリッジ」を思い出した理由は、AIの存在です。プレイしない1人の手札が場にオープンした状態で晒されており、それを見ながらプレイするあの感じがまさにコントラクトブリッジ。でもコントラクト的なビッドもないですし、チーム戦でもありません。実質は全然違うものでした。

AIの挙動を確認して手札を整理するのが超重要なのは明らかなのですが、AIがどう動くかを理解できてもゲームがどう推移するか想像するのは非常に難しいです。

ロボトリック
AIの手札。フォローできるときは最も大きな数字から出す、なければ少ない列から。などとAIの挙動が書いてある。

トリックに勝っても得点になるのは3回までで、それ以降はマイナス点になってしまう強烈な縛りがあります。配られる手札は13枚なので、13トリック中3回しか取れないとなると勝つより取らないことを考えた方がいい場面も多々ありました。ラウンドの後半は阿鼻叫喚になりがち。

いままでいくつかの3人用トリテで遊んできましたが、これが最もとっつきやすく、難易度もそこそこで他にはないプレイ感が楽しめるという意味で好きなゲームです。
3人用トリテでは一番気に入っているかもしれません。「スカート」などのビッド系は全員が慣れていないとなかなか楽しいところまでいかないものですが、これはすぐ楽しめました。
一時入手困難だったようです。入手できるうちに入手したほうがいいかもしれません。カードの質などはかなり良いです。