「バトルライン」の感想など
2人用ゲームの定番中の定番です。
場に2人のプレイヤーを横切るように9個の旗コマを置きます。それぞれのコマの間はカード1枚分くらいのスペースを空けて並べます。これが9か所の戦場を表します。
コマを挟んで自分側と相手側の陣地として考えます。
各プレイヤーは7枚の部隊カードを引き、先攻後攻を決めます。
手番のプレイヤーは、自分の9か所の陣地のうちどこかにカードを1枚置き、その後カードを1枚引きます。
場にカードを置くとき、自分の陣地にカード3枚でフォーメーション役を作るように置いていきます。
フォーメーション役はポーカー役に酷似していますが、3枚で完成します。
・役無しのハイカード < ストレート < フラッシュ < スリーカード < ストレートフラッシュ
の順に強い役です。
1つのコマを挟んだ両者の陣地でカードによる役が出そろったとき、その役の強さでどちらのプレイヤーがその陣地を奪ったかを決めます。コマを勝った方の陣地のカードの上に置いておきます。
このとき、場の全体を見て明らかにもう勝つ事ができないことを証明できる場合、カードが戦場に6枚揃わなくても占領宣言できます。
(例:自分が8のスリーカードを置いている戦場の、敵陣地に置いてあるカードが1と7である場合、もう相手はどのカードを3枚目に置いたとしてもこちらに勝つのは絶対不可能。)
戦場を5個以上占領するか、連続した3個の戦場を占領したら勝利です。
特殊な戦術カードを使うルールも一般的です。これを導入するとオールマイティであったり役を制限したりするような凶悪なカードぞろいで派手なゲームになります。
感想など
これは実際にやるとわかりますが強烈に面白いです。とりあえず凶悪な追加要素である戦術カード無しで遊んでみるのをお勧めします。僕は戦術カード無しがとても好きなのですが、地味なゲームになりがちではあります。戦術カードを入れて運の要素を増加させると派手な楽しいゲームになります。
普段ゲームをやらない人と遊んでみたことが3回(どれも別人)あるのですが、全員恐ろしいほどはまってしまい、その日のうちに6時間ぶっ通しで遊ばされたこともあります。ボドゲビギナーを誘ったこちらがギブアップ宣言するほどゲームを遊ばされたのはこのバトルライン以外では経験がありません。
馴染みのあるポーカー役っぽさがあるとっつきやすさと、推理要素があること、エリアマジョリティ争いの要素があることなど、初心者からボードゲーマーまで楽しめる素晴らしいゲームです。古典的な名作と言えると思います。
中世版という絵柄とコマの削除という変更があるバージョンもあり、そちらはかなり変則的なルールも追加されています。戦術カードを入れない素のゲームはどちらでも遊べます。僕はこちらのオリジナル古代版が絵柄も込みで好きです。
非常におすすめのゲームです。そろそろ2人で遊ぶおすすめゲームの記事を書こうと思っているのですが、まず間違いなくこのゲームは入ります。