『ゲーム用タロットカード』で遊んでみました

2021年の春頃に「タロットカードで遊ぶゲーム」という記事を書いて、日本で簡単に買えるタロットカード(ライダー版タロット)では全然まともに遊べないという結論を出しました。
ところが2023年現在、ゲーム用タロットカードが数種類ですが簡単に買えるようになっています。さっそく手に入れてみました。

ゲーミングタロット
左がライダー版のゲーム用デザインカード、右はロカ・ゲーム用タロット

今回は以前の記事で「視認性が悪すぎてゲームには使えない」と書いたライダー版タロットをカードゲーム用にデザインした「Rider Waite Playing Card Deck」と、ロカ・タロット「The Tarot of LOKA」という最初からゲームをするためにデザインされたタロットの2種類を購入しました。

ところがライダー版プレイングカードの方は開封してみたところ、タロットとして問題があることがわかりました。

ライダー版プレイングカードタロット
おなじみの絵柄にトランプのようなインデックスがあって、とてもよさそうに見える

見慣れたライダー版タロットの絵柄が縮小されて、トランプで言うジャンボインデックスのような感じにデザインされています。とても遊びやすそうに見えたのですが

ライダー版プレイングカードタロット
ナイト(カバロ)の絵札がジョーカー表記になってしまっている

4つのスートすべてのナイト(カバロ表記のタロットも多い)が、ジョーカー扱いになっているのです。これではタロットのゲームで使えません。タロットは絵札がJ・N(C)・Q・Kの4枚あるはずなのです。そもそもタロットにジョーカーはないので、これでは普通のトランプです。一応大アルカナの切り札スート22枚はありますが、ちょっとがっかりですね。
ということでライダー版プレイングタロットは、相変わらずタロットのゲームを遊ぶには適していません。

さて、もう一つのゲーム用タロット、ロカタロットの方はバッチリでした。

ロカプレイングタロット
見慣れない絵柄スートでもちゃんとタロットとして構成されている

こちらはナイトではなくカバロ表記でした。杖やカップのスートではないですが、とても分かりやすい4色4スートです。

ロカプレイングタロット
大アルカナの切り札スート22枚も全部わかりやすくデザインされている。これは良さそう

ということで、ロカプレイングタロットの方を使って前回も遊んだ「パパユー」をリベンジとして遊んでみました。

『パパユー』でふたたび遊んでみた

ルールは以前の記事で紹介済みなので、ゲーム用のタロットで遊んだらどうだったかだけ書きますが、
最高に面白かったです。

パパユー
手札のスートが見える!あそびやすい!そして超面白い

カードが遊びやすくデザインされているだけでこんなに違うとは…。以前遊んだ時の5倍くらい面白かったです。
トランプトリテの「ハーツ」の亜流くらいに思っていましたが、これは切り札の多さがスパイスになってとても良いプレイ感です。また、ゲーム終了まで同じ山札をシャッフルなしで配り続けるので、後半になるとまだ場に出てないカードのカウントが大事になってきます。

パパユー
切り札は数字がそのまま、Qは50点マイナスなのでマイナス69点。まだマシな方よ

ちなみに枚数が多いのでカウントはあきらめようかと思ったのですが、トランプと違って切り札スートに固有名があるので結構簡単にカウント記憶できます。これがトランプとの大きな違いでした。戦車カードはさっき見たな、とか塔カードはまだ見てないな、という感じです。慣れれば慣れるほど切り札の固有名と数字まで把握して面白くなっていく気がします。

やっとタロットでトリテをする面白さと意味がわかってきました。

『ロンバルディア・タロット』でも遊んでみた

「ロンバルディア・タロット」はそれこそ中世から遊ばれているタロットのトリックテイキングゲームです。これもロカ・タロットで遊んでみました。
トリックを取った方がいいタイプのゲームです。簡単なのでルールの詳細は省きますが、「向かい合わせチーム戦、マストフォロー、切り札あり、取ったカードの組み合わせで点が増減する」ゲームです。

ロカプレイングタロット
獲得したゼロ点カードの山。得点カードが5枚だけ遠くに見える

これも面白いです。基本的なチーム戦のトリテにちょっぴりタロット特有の雰囲気がプラスされています。得点計算の時のカード組み合わせで微調整があり、これは他のゲームで見たことがありません。
詳細を省いてしまいましたが「パパユー」よりゲーム進行が儀式めいて(?)いて、タロット風味が強い感じがします。複雑なタロットのゲームに挑戦する前にやっておくと慣れて良いかもしれません。

ゲーム用タロットカードの感想など

面白いです。ゲーム用のタロットカードを使ってはじめてタロットで遊ぶトリックテイキングの面白さがわかりました。切り札スートが22枚も完全に別枠で用意されていること、それらに固有名が付いていること、個人的にはこれが大きいです。固有名詞による記憶の容易さがトリテのプレイしやすさにつながるので、タロットのトリテに複雑そうなルールのが多い理由がわかる気がします。慣れたらちょっと複雑なぐらいでちょうど面白いのかもしれません。

ロカタロット
もう少し普及していろいろなデザインのゲーム用タロットカードが出てほしい

まだ切り札スートの名前と数字(というか並び順)を把握できていないのですが、これを遊んでいるうちに覚えてしまったらどんどん面白くなるはずです。切り札の0「愚者」の扱いもゲームによって違う感じで用意されていて面白いです。特異なので「トランプのジョーカーのようなもの」と言うことすらできません。様々な点でトランプとは全く異なるプレイングカードということをわからせられました。
こうして楽しくなってくると、他のゲームもいろいろ試したくなりますね。

カードそのものの話になりますが、ライダー版プレイングタロットもロカ・プレイングタロットも、残念ながらカードの質としてはバイシクルなどのトランプカードに遠く及びません。
タロットは単につるつるした厚紙なので、シャッフルしにくいですし長持ちもしなさそうです。それでもトランプにはない魅力があります。手に入るうちに1デッキ持っていても良いと思います。ただし、何度も言いますがゲーム用のタロットカードでなければだめです。また、ライダー版はゲーム用であってもおすすめできません。ロカ・ゲームタロットのようなタイプをおすすめします。