「ウェルカム・トゥ・ザ・ムーン」の感想など

あの素敵な紙ペンゲームの名作「ウェルカム・トゥ…」の続編です。複数のシナリオが続くタイプのキャンペーンゲームになっています。

シリーズとしては「ウェルカム・トゥ」の後に出た拡張マップや「ウェルカム・トゥ・ニュー・ラスベガス」などがあるのですが、僕が実際に触って遊んだのはウェルカム・トゥの次がこれになります。この「~ムーン」から紙ペンではなくホワイトボード的な個人ボードに水性ペンで記入するようになってます。それでも実質的に紙ペンゲームということでそういう分類にしました。

「地球が災害によって滅亡寸前!月への移住を急がなければ絶滅の危機が迫る!!」ということで住宅地やリゾート開発から急に変わって月移住ミッションがテーマになりました。

ウェルカム・トゥ・ザ・ムーン
最初のシナリオのボード。消せば何度でも使えるようになって嬉しい

基本的には「ウェルカム・トゥ…」と同じです。シナリオごとにクリア条件が異なったりするのと、そもそも8種類あるボードの記入ルールが違ったりするようです。
「するようです」という言い方なのは僕がまだこのゲームのキャンペーンをクリアしていないからです。年の瀬で焦ってクリア前に記事にしています。

ウェルカム・トゥ・ザ・ムーン
マークと数字の組み合わせ3種から1つを選んで記入していくおなじみのルール

コンポーネントには開封の指示があるまで使わない謎の箱が複数あったりしてレガシーシステムっぽい雰囲気がありますが、1度きりではなく繰り返し遊べるようです。
また、「ウェルカム・トゥ…」と異なる点として、他プレイヤーに対する妨害もほんの少しですが存在しています。
システム的にネタバレもあまりよくなさそうなので、内容の説明はこのくらいで。


感想など

ネタバレなしで遊んだ感想だけ書きますが、これ僕は今のところ「ウェルカム・トゥ…」より面白いかもと思っています。「ウェルカム・トゥ…」は多人数ソリティアのクリア早いもの勝ち戦の印象が強かったのですが、こちらは対人インタラクションが少し足されて良いスパイスになっています。

テーマ的にもピースフルなアメリカン郊外住宅地の開発というのんきなものから、急に「地球が滅亡寸前だ月への移住急げ」という人類種の危機という強烈なものに変わっているのも面白かったです。上にある個人ボードの画像見てもらいたいのですが、ロケット打ち上げの背景がもう地獄絵図なのです。隕石降り注ぎまくり。これかなり急がないと間に合わないノアの箱舟状態じゃないですかね。

ゲームシステムは鉄板で面白いので、そこにテーマ性とキャンペーンシステムを加えたことでよりしっかりしたゲームになったように感じます。コンボのような効果も増えました。
新しく追加されたルールも「ウェルカム・トゥ…」経験者ならすぐ理解できますし、未経験者にとってもそこまで複雑で難しいわけではありません。同時プレイなのでダウンタイムも少ないです。

ちなみにキャンペーンゲームと言っていますが、8種類のボードどれを単発で遊んでも大丈夫なようにできています。
まだ未クリアですが、今の時点ではおすすめできると思います。全クリアしたときにまたここに追記するかもしれません。

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