もくじ
『ウイングスパン』の簡単な説明
こんな感じのゲームです
感想など


『ウイングスパン』の簡単な説明

1~5人用。プレイ時間40分~70分。この記事を書いている時点のBGGでは3人プレイがベストとなっています。
ルール難易度は普通。もう中量級ゲームの定番と言っても良さそうな近年のヒット作です。

プレイヤーはそれぞれの野鳥保護区に多種多彩な鳥類を集めます。餌付けや産卵などを繰り返し、他のプレイヤーより素晴らしい野鳥保護区にしましょう。

ウイングスパン

個人ボードが大きめ

何人でも楽しく遊べます。決して難しいゲームではないですが見た目のかわいさほど簡単なルールではないので、ボードゲーム初心者は難しく感じるかもしれません。

カードに言語依存があります。完全日本語版をオススメします。


こんな感じのゲームです

鳥カードが170種類あり、図鑑としても遜色ないデータが盛り込まれています。

ウイングスパン

カードには情報が満載

カード左上にはプレイ可能な生息地と餌の種類がアイコンで書いてあります。上の例では水辺にプレイでき、魚と他の種類の餌1種類がプレイに必要です。
中央左側には羽根マークの勝利点、巣の形状、ストックできる卵の数が記されています。
中央右下部には翼長がcmで書かれていて、色付き背景文章にはその鳥の能力が書かれています。
最下部の地図には現実世界での生息地と雑学・備考が書いてあります。

カードには鳥の情報が詰め込まれていて、本当に図鑑のようです。しかし最下部の雑学要素以外はすべてゲームに関係してくるデータです。

個人ボードについて

個人ボードがアクションを選択する部分で、個人ボード上にカードをプレイしたり卵を置いたりすることでゲームが進行します。

ウイングスパン

個人ボード

上から森エリアの餌取りアクション列、平原エリアの産卵アクション列、水辺エリアの鳥カード獲得アクション列になっています。
この空きマスに対応する生息地の鳥カードをプレイしていきます。
鳥カードが置かれるたびに、その列のアクションが強化されていきます。


ゲームの流れ

各プレイヤーに個人目標のボーナスカードをランダムで2枚配り各自目標とする1枚を選びます。
スタートプレイヤーから手番をおこないます。
手番では以下の4つのアクションから1つを選びます。選んだアクションにアクションキューブを置いてからアクションを解決します。

1、手札から鳥カードを個人ボードにプレイする
2、餌を餌ダイスから選んで取る
3、個人ボード上にプレイした鳥に産卵する
4、鳥カードを場から取って手札に加える

1、手札から鳥カードをプレイするときは、カードの左上の生息地に対応する個人ボードのアクション列にプレイします。必要な餌を共通ストックに支払って、さらに卵も必要なら支払ってプレイします。

ウイングスパン

カードのプレイは列の左端から

2、ダイスタワーの中の餌ダイスを選んで対応する餌トークンを取得します。鳥カードが多数置いてあると最大4個の餌を1回のアクションで取得できます。

ウイングスパン

付属のかわいいダイスタワー

3、産卵は、プレイ済み鳥カードに書いてある卵の上限までストックから取ってきて置くことができ、どの鳥の上に置くかは自由に決めて構いません。鳥カードが多数置いてあると最大5個の卵を1回のアクションで取得できます。

ウイングスパン

産卵したら鳥カードの上に卵を置く

4、鳥カードは場に並べてある3枚の他に山札から引いてもOKです。鳥カードが多数置いてあると最大4枚のカードを1回のアクションで取得できます。

ウイングスパン

欲しいカードが無ければ山から引くしかない

餌か産卵かカード取得のアクションを選んだ場合は、そのアクション列に置いてある鳥カードの茶色能力を右から順に起動します。

1アクション選んで実行したら、左隣のプレイヤーに手番が移ります。各プレイヤーのアクションキューブがすべてなくなったら1ラウンド終了です。ラウンドボーナス表に各プレイヤーはアクションキューブをひとつ置き、次のラウンドを開始します。
4ラウンド終了時に最終得点計算をして、最も得点の高いプレイヤーの勝利です。


感想など

とにかくカードのイラストが美しいです。僕は鳥にそれほど興味はないのですが、そんな僕でも目を奪われます。ゲームとしてはしっかり楽しめる中量級という感じで、見た目重視でゲーム性がないがしろにされているわけではありません。伊達にBGGランキング上位の人気ゲームではないのです。

鳥カードの能力の強弱がかなりハッキリしていて、すごく使える能力と生かせる機会がめったにないような能力があります。コンボになるような能力もありますが、なにしろ170枚あるのでコンボ狙いが上手くいくとは限りません。アクションの一種に特化しても、それが手札のカードに連動していなければ苦しい展開になります。補う手段のない不得意なアクションが何か一つあると停滞しがちです。

ウイングスパン

初期手札の生息地が偏りすぎていると苦しい

ということで序盤は森の餌アクション列にプレイ、平原の産卵の数も増やして水辺にも余裕があればラウンドボーナスに連動した巣の鳥をプレイという感じにバランスよく行きたいのですが、カードゲームなので鳥カードとボーナスカードの引き運が大きいです。キツイ初期手札でその後のゲーム進行を決めるよりは、数アクション消費して無理にでも鳥カードを引いた方がマシかもしれないくらいは運が絡みます。
あとは鳥カードの出し順と各アクションの実行タイミングですが、多人数プレイになるとこれも思い通りにはいきません。なかなか悩ましいのです。

ウイングスパン

ラウンドボーナス表

重要な得点源として卵があります。ゲーム終了時に鳥カードの上に乗っている卵1つにつき1勝利点入るので、残り手番を計算して産卵を限界までしておくのは大事なアクションです。ただし卵の上限は鳥カードに依存しているのでこれもやはりある程度運頼みです。特に卵に関してはカラス系が強すぎるというのが問題視されるくらいバランスは偏っています。とにかく山から引いてでも高性能な鳥を引かなければなかなか勝てません。

上記のような問題点は早くから言われていて、強カードの引き運や卵の勝利点に比重がありすぎるなどの指摘を受けた結果、拡張第一弾の「欧州の翼」ではリバランスが図られました。「欧州の翼」は登場するとすぐにマスト、必須拡張と言われるようになりました。導入するとゲームに勝利ルートの多様性ができるようです。
美麗で多様な鳥カードを並べることだけでも満足できるゲームで、図鑑としての役割も間違いなくあります。遊べば遊ぶほど鳥に詳しくなる1回で2度おいしい中量級の名作です。キャッチーで万人受けするので普段重いボードゲームをしない人を少し重めのゲームに誘うのにピッタリだと思います。