サイズ -大鎌戦役- 拡張「風に舞う策謀」の感想など

「フェンリス襲来」のキャンペーンをクリアしてから疎遠になっていた「サイズ・大鎌戦役」ですが、久々に拡張を入れて遊んでみました。
この「風に舞う策謀」は、地味そうな感じがしていてプレイが伸ばし伸ばしになっていたのですが、なかなか面白い変化がありました。
※これは拡張セットなのでプレイには「サイズ 大鎌戦役」が必要です。

サイズ -大鎌戦役- 拡張「風に舞う策謀」
飛行船ユニットがデカい。これボードのマスは裏面の1.5倍サイズの方なので本当に巨大。

まず、ゲーム毎に飛行船の能力は変わるので、毎度プレイ感はがらりと変わります。できることが変わるのでその都度使い方が変わるわけですが、基本的に飛行船は厳密には戦闘ユニット扱いではないので通常の攻撃や占領はできません。メック能力も持ちません。
飛行船の重要な能力は輸送です。地形を無視して労働者や資源を運べるので、序盤の3マス島からの脱出が加速します。これによってかなりゲームスピードが速くなります。序盤数ターンの生産物やりくりでどうにか渡河する、あの苦労が軽減されると他の事に手番を使えるわけです。

そして、移動できる速度と手段が増えるので盤面が狭くなります。ゲーム終了時には4人プレイでもほぼすべての区域に誰かのユニットが置いてありました。拡張なしの時と同じ戦略では間に合わないでしょう。
ちなみにこの拡張でもっとも変化したと思うのは、メック能力「スピード」のない拡張「彼方よりの侵攻」で追加される2カ国です。だいぶ使い勝手が良くなりました。

巨大飛行船のほうに注目が集まってしまうので目立ちませんが、もうひとつの拡張要素である「決議案」の方も面白いものでした。
これはゲーム終了条件をゲーム毎にランダムで変更するものです。これは常に入れた方が面白いと思います。元々のスパッと終わる終了条件も良いのですが、この決議案を採用したほうが毎度同じ展開にならなくて面白いはずです。

と言う感じでかなりお勧めの拡張です。「フェンリス襲来」の拡張要素は単発プレイではあまり使おうと思いませんが、こちらは毎度導入したいと思いました。
久々にプレイしましたが、サイズはやっぱり良いゲームですね。