「キャンバス」の感想など

絵画がテーマのゲームですが、「テレストレーション」のように実際にプレイヤーがお絵かきをするわけではありません。
アートワーク抜群で見た目がとにかく素敵なのと、割と短時間でサクッと遊べるのが良いです。

ゲームのシステム的には場に出ているカードをドラフトで取得して、その組み合わせで得点になるような役を作るというだけです。簡単なハンドマネジメントですね。
工夫があるのはコンポーネントの方です。

キャンバス
メインボードは布で、カードは透明アクリルに絵が描いてある。

布製のメインボードには全体目標カードと、ドラフトして取り合う透明カードを置くだけ。好き嫌いはあると思いますが、全体的に癖のないアートワークでイメージ的には地方の美術館といった感じです。
この透明アクリルのカードに少しずつ絵画テーマ的なモチーフが描いてあります。これを3枚重ねてひとつの作品を完成させます。全員の作品が3つ完成したらゲーム終了の得点計算です。

キャンバス
完成した僕の3作品。下部のマークと色の組み合わせで得点を得る

透明カードには5色の色と複数のマークが書いてあり、それを重ねた時の組み合わせによって役を作り、得点を得ます。三角マーク2個1セットで3点とかそんな感じ。ちなみに上の絵画部分のゲーム的な意味はほぼ無しです。
とは言えこのゲームの特徴はこの絵画部分にあるので、これも楽しまないともったいないです。高得点を追い求めると意味のわからない前衛絵画みたいになるのは仕方がないところ。

キャンバス
我が代表作「背の高い餌」。港町の美術館じゃなくて魚市場に飾ってありそう

僕の作品No.3「背の高い餌」。釣り針に付けられた寿司が高く吊るされていて蝶がたかっているという絵で、資本主義世界におけるアレとかそういった問題をですね、寿司が象徴しているのですよ。傑作。
というようにただ単位点数で競ってもそんなに面白みがあるわけではないので、完成した作品の解説も全員でやって品評会コンクール開いた方が楽しいと思います。点とは別に作品賞も設けたりすると良いのではないでしょうか。
場に出ているカードを全員で手番順にドラフト、組み合わせで役を作るだけなのでゲームとしてはあっさりしています。良いアートワークと雰囲気も一緒に楽しみましょう。