もくじ
『アイル・オブ・キャッツ』の簡単な説明
こんな感じのゲームです
感想など


『アイル・オブ・キャッツ』の簡単な説明

1~4人用。プレイ時間60分~90分。この記事を書いている時点のBGGでは3人プレイがベストとなっています。
ルール難易度は普通。かわいいネコたちがテーマの、見た目が抜群に良いゲームです。

貴重な猫たちの楽園「猫之島」(Isle of cats)に、邪悪な軍勢の船が迫っています。邪悪な連中が到着する前に島に住む猫たちをなるべくたくさん船で連れ出すのが目的のゲームです。

アイルオブキャッツ
テーブルはかなり広く使う

パズルピースの取り合いなので2人より3人の方が楽しかったです。3人だと集めるネコの種類がバッティングしやすくなり多少インタラクションが増します。

カードに言語依存があります。日本語版をオススメします。


こんな感じのゲームです

「ウボンゴ」や「パッチワーク」のように、歪な形のパズルタイルを組み合わせて個人ボードに置いていくゲームです。

猫之島ボードが一応メインボードですが、手番順とラウンド進行表くらいの機能しかありません。

アイルオブキャッツ
猫之島ボード。画像のように黒い船が右端まで行くとゲーム終了。上部は手番順ネコちゃん

個人ボードは大きく、船の形をしています。

アイルオブキャッツ
個人ボード。ボードによって微妙に絵の配置が異なる。

この個人ボードに猫タイルを乗せて、うまく得点になるように並べていくゲームです。
乗せる時のルールは「最初に置いた猫に隣接していなければいけない」だけです。
船に描かれているネズミや宝の地図はそれぞれマイナス点だったりタイルがもらえたりします。

他の要素としてカードがあり、大量に使います。

アイルオブキャッツ
カード類

カードは猫を捕まえる籠の増加と手番順を決める緑カード、いつでも使えるボーナスカードの紫、目標カードの青、余白を埋めるための宝物タイルを貰える黄色カード、オールマイティ色の猫として使えるオシャックスカードの茶の5種類です。


ゲームは以下のように進めます。

まず、魚を20匹ずつ受け取ります。これは普通のゲームではお金に相当するものです。
スタートプレイヤーは袋に入った猫タイルをランダムに引き、猫之島の左右に規定数だけ置きます。左側に置かれた猫タイルは3魚で捕獲でき、右側に置かれた猫タイルは5魚で捕獲できます。

アイルオブキャッツ
猫之島の左右に猫タイルを配置する

次にカードを7枚ずつ配り、その中から2枚を保持して左隣のプレイヤーに残りの5枚を渡します。受け取った5枚からさらに2枚を保持して左隣へ、これを手元に7枚残るまで行います。カードドラフトですね。
手元に残した7枚のカードの中からさらにどのカードを買い取るか決めます。コストはカード左上の数字、支払いは魚で行います。

カードドラフトが終わったら、共通課題カードを購入したプレイヤーがいたら公開します。

アイルオブキャッツ
共通課題の例。カードを出したプレイヤーが即座に色を選び、その色の猫コマを置く

その後、緑色のカードを希望する枚数だけ手札から出し、捕獲できるネコの数と手番順を決めます。
手番順に猫之島の左右エリアから猫タイルをひとつ取って船に配置していきます。
全員がもうこれ以上捕獲できなくなるか、猫タイルが1枚も無くなったら捕獲フェイズの終了です。

アイルオブキャッツ
タイルや宝物タイルを上手く置いていく

宝物カードやオールマイティのオシャックスなどのカードを出せたら出してラウンド終了になります。
5ラウンドでゲーム終了です。
船の空きマスによるマイナス点やカードの得点などを合算して、最も得点の高いプレイヤーが勝利します。


感想など

3人で遊んだ初回プレイ時も2回目もびっくりするくらい点が取れないのです。誇張なしでマイナス100点とかで終わるんですけど。僕がメチャクチャ下手なのか何か間違えているのか、たぶん両方ですが、それで勝負には僕が勝っていたりするのです。どうしたことでしょう。

アイルオブキャッツ
本気でやってマイナス点で終わる3人

たぶん、もっと猫ちゃん達を捕獲しまくるゲームなんでしょう。我々は揃いも揃って3人とも即時発動可能なカードやら、ゲーム終了時に得点が入る課題カードばかり購入してあまり猫を船に乗せていなかったから。
船の空きマスが一つにつきマイナス5点なので、30個とか空きマスがあるようでは課題クリアしたところでぜんぜん足りないのです。

普通は皆さん何点くらい取れるものなのでしょうか。プラス50点とかいくとしたら驚きです。僕と150点の差がありますよ。

ゲーム自体はパズルピースの取り合いよりもむしろ「テラフォーミングマーズ」的なカードドラフトの方がキモな感じがします。ドラフトしているあいだのカード取った取られたでひと盛り上がりします。

アイルオブキャッツ
コマが全部かわいい

カードドラフト以外でのインタラクションは、相手が欲しがっていそうな猫タイルを取ることくらいしかないのです。奪ったり邪魔したりができないので、他のプレイヤーより猫が1匹でも多く取れるなら色関係なく取るべきでした。ドラフトで簡単に緑カード渡すんじゃなかった。ブログ書いていると反省がはかどります。

拡大再生産的な効果がとても少ないので、「テラフォーミング・マーズ」のようにできることがどんどん増えていく感などは無いです。その代わりに勝利条件変更というか、個人課題の内容が豊富で他人にとってのマイナス行為が自分にだけはプラスになったりする面白さがあります。

とにかくコンポーネントのかわいらしさは特筆ものです。キックスターター時代の見栄えするパズル系ゲームでは現状ナンバーワンだと思います。猫好きの貴方はぜひどうぞ。猫を飼っているのでしたら箱フタの裏に猫用スペースがあったりしてニヤリとさせられますよ。