もくじ
・『ラミィキューブ』の簡単な説明
・こんな感じのゲームです
・感想など
『ラミィキューブ』の簡単な説明
2~4人用。プレイ時間60分~。この記事を書いている時点のBGGでは4人プレイがベストとなっています。
ルール難易度はやや簡単。3年に1度世界大会が開かれている定番ゲームです。
「ラミィキューブ」はトランプの「ラミー」というゲームと麻雀を混ぜたような、と説明されることが多いゲームです。4色ある数字のタイルを組み合わせて役を作っていきます。
長考しだすと無限に考え続けるのでラミィキューブタイマーというものが発売されているほどです。2人でも3人でも楽しいですが、ダウンタイムの対策はしっかりしましょう。無料アプリなどで手に入るチェスタイマーがオススメです。
言語依存はありません。海外版でも問題なく遊べます。
こんな感じのゲームです
タイルは4色あり、1から13までの数字が書いてあります。それらが2枚ずつなので104枚。それにジョーカーが2枚入ります。
タイルをすべて裏返してよくシャッフルし、各プレイヤー14枚ずつ手牌として受け取ったらゲームスタートです。
手番にできることは
・手牌からタイルを場に出す
・山からタイルを1枚引く
のどちらかです。
手牌からタイルを場に出す場合は、同色で「2、3、4」のように並び順になるように出す(ランという役)か、すべて別の色で「3、3、3」のように出す(グループという役)かどちらかでなければいけません。
そして、各プレイヤー共にゲームの最初に場に出すときは、数字の合計数が30以上になるように出さなければいけません。
(例:「8、9、10」では合計27なので出せない。「11、11、11」なら33なのでOK。「5、6、7」と「4、4、4、4」を同時に出すなら合計30なのでOK)
2回目以降は手牌から何枚出してもOKです。
一度場に出た組み合わせは、次の手番のプレイヤーから好きにばらして組み合わせて使ってよくなります。
たとえば場に赤の「2、3、4」というランが出ていたら、次のプレイヤーは赤の1を出すだけでもOKです。赤の「1、2、3、4」というランになります。
どう組み合わせても構いませんが、場に出ているタイルは3枚以上のランかグループに収まっていなければいけません。タイルが場に余ってはいけません。
ジョーカーはどの数字として使っても良く、場に出た後で違う数字として組み合わせに利用してもOKです。
最も早く手牌をすべて場に出し切ったプレイヤーの勝利です。手牌が残ったプレイヤーのタイルの数字を合計した点が勝ったプレイヤーの得点になります。
感想など
実はトランプゲームの「マキャベリ」がほとんど同じルールなのですが、トランプデッキを2組混ぜて使うのでとても片付けが面倒臭いのです。手札の枚数も非現実的な量になるので絶対にラミィキューブで遊ぶ方が良いと思います。
実際遊んでみると数学的パズル感がすごいです。場に出た役を好きにばらして使っていいというところで難易度が飛躍的に上がっている気がします。
「黒6、赤6、青6」をばらして赤の「4、5、6」になるように使いたいのですが、残った「黒6、青6」をどうにか処理しないといけない、という感じで手牌と場のタイルを延々と睨めつけることになります。
ある程度までまったく出さずに手牌をため込んで、すべて一気に出せるタイミングを見計らって出すのが勝つためには良いのですが、上の画像のような状態でそれをやろうとすると絶対に5分以上使うことになるのです。時間無制限ならため込み作戦が強いのはわかっているのです。だからこその時間制限でもあります。
ジョーカーを最後まで残しているとマイナス50点というルールや、ジョーカーを含む役はばらして使ってはいけないなど、ローカルなルールか公式なのか微妙なルールがあるのでトランプと同じようにゲーム開始前にルールの確認は必要だと思います。時間制限が何分なのかもしっかり決めた方が良いです。特に4人プレイ時に時間無制限はおすすめしません。ダウンタイムが長くなりすぎます。
タイムアップ時にはすべて戻して手牌も出せず一枚引いて終わりになりますが、僕が遊ぶときはタイムアップ時に「ばらした場のタイルを自力で元に戻せなくなったら即敗北」というローカルルールでやっているので、手牌から一度に大量に出すのはよりいっそう難しくなっています。
ちなみに公式が無料でブラウザ上で遊べるものを用意してくれています。
無料なのが不思議なくらい遊べるので興味があったら一度試してみてください。
(外部リンク:ラミィキューブ公式WEB版ゲーム)
ちなみにこのラミィキューブも道具としての魅力があり、さまざまなタイプが売り出されています。
見れば見るほど欲しくなります。でもラミィキューブではそんなに遊ばないかなぁとも思っちゃうのです。テーマ性皆無なコンポーネントで数字のやりくりをやっていると、面白いのですが疲労感がとてつもないのです。麻雀と同じように単発1ゲームでは終わらない性質の得点ゲームなので、何回か連続で遊ぶことになります。4回もやると重量級ゲームやった後のような疲労感です。
数学的なセンスを磨くのにとても良さそうな気がします。お子さんと遊ぶと良いかもしれませんね。本気でやってるのにお子さんに完膚なきまでにボコボコにやられることもあるでしょう。その時は心で泣いて笑顔で誉めてあげてください。