もくじ
『ハイソサエティ』の簡単な説明
こんな感じのゲームです
感想など


『ハイソサエティ』の簡単な説明

3~5人用。プレイ時間15分~30分。この記事を書いている時点のBGGでは4~5人プレイがベストとなっています。
ルール難易度は簡単。シンプルなルールの軽い競りゲームですが奥が深いです。

「ハイソサエティ」で各プレイヤーは富裕層に属する人間として贅の限りを尽くします。美食や骨董などの人生の喜びコンテンツを他のプレイヤーと奪い合い競り合い、人生を謳歌しましょう。最も人生を楽しんだプレイヤーの勝利ですが、破産してはいけません。

ハイソサエティ

アートワークはこのバージョンが一番好き

4人以上でもそこまでゲームが長引かないので、人数が多い方が楽しいでしょう。
このゲームはアートワーク違いの色々なバージョンが存在します。絵柄だけでなくカードのタイトルが微妙に違ったりするのですが、基本的なルールはどれも同じです。

カードのタイトル以外に言語依存はありません。日本語版も存在していますが、このゲームに関してはアートワークの好みで選ぶのが一番良いと思います。


こんな感じのゲームです

各プレイヤーは色を決めて、その色の所持金カードを受け取ります。所持金は全員同じ内容です。

ハイソサエティ

所持金カード。色ごとに配る

10枚のラグジュアリーカードに背景色つきカード4枚とマイナスカード2枚を混ぜて山札とします。

ハイソサエティ

ラグジュアリーカード1~6。贅沢カードってことかな

ラグジュアリーカードはそれぞれ得点とタイトルが付いていて
1、香水 2、シャンパン 3、美食 4、カジノ 5、おしゃれ 6、休暇 7、骨董 8、装飾品 9、乗馬 10、クルージング
の10枚があります。

ハイソサエティ

ラグジュアリーカード7~10とマイナスカード2枚

マイナスカードは
ラグジュアリーカードを一枚捨てなければいけない「大失敗!」
マイナス5点の「過去」
最終得点が半分になる色付きカードの「スキャンダル」
の3枚です。

ハイソサエティ

色付きの2倍カードとスキャンダルカード

背景に色付きのカードは「スキャンダル」の他に「美食家」、「享楽家」、「アバンギャルド」の3枚があり、これらは最終得点が2倍になります。

以上16枚がオークション用の山札になります。


山札から、スタートプレイヤーが1枚を場に表向きに出します。

カードがラグジュアリーカードか2倍のカードだった場合、スタートプレイヤーから順に以下の2つのうちどちらかを行います。

・手札から所持金カードを場に出して入札。すでに提示されている額よりも多くなければいけない。一度出した所持金カードを使って両替などはできない。お釣りもない。
・パスする。一度パスしたらそのカードはもう入手できない。

ハイソサエティ

3点の美食カードを5金で競り落とそうとしている

他のプレイヤーが全員パスしたら、パスしたプレイヤーは場に出した所持金カードを手札に戻します。最終的に残ったプレイヤーが場に提示している所持金カードをすべてゲームから除外し、ラグジュアリーカードを手元に置いて次の競りに移ります。いま落札したプレイヤーが山札から一枚場に出して競りを再開します。


場に出たカードがマイナス系のカードだった場合、スタートプレイヤーから順に以下の2つのうちどちらかを行います。

・手札から所持金カードを場に出して入札。すでに提示されている額よりも多くなければいけない。一度出した所持金カードを使って両替などはできない。お釣りもない。
・パスする。パスしたプレイヤーがそのマイナスカードを引きとる。

ハイソサエティ

このままだと-5点の「過去」カードを引き取らなければならなそうだ

誰かがパスしたら、パスしたプレイヤーは場に出した所持金カードを手札に戻し、マイナスカードを手元に置きます。パスしなかったプレイヤー達が場に提示している所持金カードをすべてゲームから除外して次の競りに移ります。マイナスカードを引き受けたプレイヤーが山札から一枚場に出して競りを再開します。

背景色付きのカードの4枚目が場に出たら即座にゲームは終了します。
ゲーム終了時に手札の所持金が最も少ないプレイヤーは破産したとみなされ敗北します。所持金が最も少ないプレイヤーが2人いた場合は2人とも敗北します。
残ったプレイヤーはラグジュアリーカードとマイナスカードの合計を出し、それから得点2倍カードや得点半分カードなどの計算をします。
最も得点が多いプレイヤーの勝利です。


感想など

ミュシャみたいなステキな絵のカードで競りをするだけの優雅なゲーム!と思っていました。とんでもない間違いでした。そもそも贅沢するためのカードをギリギリまで粘って安く抑えようとするから、ぜんぜん富裕層気分になれないのです!

ハイソサエティ

4枚目の色付きカードでゲーム終了

これすごくシビアなゲームなのです。出した金額の情報は公開なので、他プレイヤーの所持金を把握しようと思えばできます。というか他プレイヤーの所持金がわからないと戦いようがないです。
お互いの所持金を元に考えていくらまでなら出せるかを決め、なおかつ自分が一番お金を使っている状態にはせず、そしてぜったいに得点半分になるスキャンダルカードは引き取ってはいけないし、2倍カードを安く渡してもいけない。激ムズでしょう。

正直言ってルールの簡単さに比べてゲームの難易度が高すぎるので、頻繁にやりたいゲームではありません。アートワークが素敵な軽量級ゲームなのでもっと出番があっても良いはずなのですが、いかんせん難しすぎます。何も考えずに適当に競りだけやっても面白くはないので、楽しむためには真剣に考えなければいけないのですが、考えることと覚えることが多すぎです。僕は4人プレイではもう皆の所持金を覚えきれません。短期記憶脳が爆発四散してしまいます。

ハイソサエティ

最終所持金。豪遊しすぎ

このゲームを難しくしているもう一つの要因に、「一度出したお金は両替できないし、お釣りもない」というのがあります。1ケタ台の小さい額のお金カードがなくなると、超きびしいのです。入札金が6金、8金、10金と来て自分の番、どうしても落札したいものだった時に手札にもう15金カード以上しか無かったりするのです。6金と15金合わせて21金で多少高くついたけどめでたく落札できたとしましょう。次の競りではもう20金カード以上しか残っていないのです。お釣りはなく両替もできません。もう2倍カード以外には手を出せないのでは?激ムズでしょう。

中盤までにお金を使いすぎて、もうこれ以上使ったら確実に負けるという状況になるとまったく競りに参加できなくなります。周りの富裕層たちに嘲笑われながら恥辱のパスを繰り返すだけになり、10点やら2倍やらのカードを指をくわえて見ているひたすらに悲しいゲームと化します。それでもスキャンダルカードなどが場に出ると最下位は免れるかもしれないところが奥深いのですが。

使うカードは少なく、ルールもシンプル、プレイ時間も短いのにゲーム内容はハードな「ハイソサエティ」でした。富裕層には富裕層の悩みがあるんだぞという事でしょうか。贅沢するのが苦しいゲームです。アートワークは抜群に良いのでコレクションとしては非常に満足しています。すごく上手な人たちのプレイを見てみたいゲームです。