「コンコルディア」の感想など

世界中で評価が高い名作ゲームです。複雑そうに見えますがルールはそこまで難しくありません。

古代ローマ時代のイタリア半島や地中海地域を舞台に、名門の家長として属州に入植者を送り込み、商を行って神々の恩寵を得ましょう。
というテーマを読んでも何をすればいいのか全く分からないと思いますが、やることは割と簡単です。

コンコルディア
すごく重厚な難しいゲームに見えなくもない

マップ上の各地域に自分の駒を送り込み、そこに商館を建てて地域の名産品を自分の商品にするのが当面の目的になります。
各プレイヤーは自分専用のデッキを持っていて、その手札から手番に行うアクションをプレイします。
カードは場に公開されているものがあり、そこから購入することで自分のデッキを強化できます。

コンコルディア
ボード右上部はカード売り場。これが売切れるとゲーム終了

カードにはアクションの他に神々の名が書かれています。神の種類で勝利点の計算方法が違うのですが、これゲーム終了時に自分のデッキに入っている神々全てを累積して計算するのでカード買えば買うほど単純に勝利点が増えていきます。

たとえばメルクリウス(マーキュリー)という神様は「あなたが取り扱っている商品の種類1つにつき2点」という神様なのですが、これゲーム終了時にメルクリウスのカードを3枚デッキ内に持っていたら、3倍で計算するのです。このゲーム、神様の点すごいのです。

ということでカードを増やしつつ、取り扱い商品を増やしたり他地域に商館を建てたりするゲームです。
誰かの商館コマがなくなるか、場に売りに出ているカードが売切れたらゲーム終了です。
見た目の割にシンプルですよね。


感想など

これは本格的なボードゲームだと言いたくなります。ルール難しくはないですが、他人が何をしようとしてるのか推測することが割とできる&他の人の行動をコピーするようなカードもあるので、自分が次の手に何をするべきかとても悩みます。

かわいらしい資源トークンを自分の倉庫ボードに置いて、それをやりくりしつつあのカードを買おうとか、あそこの小麦を手に入れようとかずーっと考えます。

コンコルディア
資源トークンはカラフルでかわいい

とにかくレンガがないと話にならないのにレンガは得点にならないとか、絹商人と小麦商人の稼ぎの差がえぐいとかうんうん言いながらプレイしていると、割とあっという間にゲーム終了トリガーが引かれてしまいます。商売の拠点を増やすために金稼ぎにじっくり腰を据えそうなものですが、なぜ想像より早く終わるのでしょう?
このゲーム、終了トリガーを引いたプレイヤーには7点のコンコルディア様カードが贈られるからなのです。そう、このゲームは拡大再生産資源やりくりデッキビルディングの皮をかぶったレースゲームっぽいところがあるのです。

コンコルディア
個人ボードは商品保管倉庫になっている

今カード2枚買ってしまったら次のプレイヤーがゴールしてしまう。でもカード買っておかないと点が伸びない。今は商館立てて次のラウンドまでゲームが終わらなければ逆転できるかも。などなど悩ましいのです。
重量級ボードゲームの入門としてとてもおすすめです。はっきりとした面白さが最初はわかりにくいところがありますが、しばらく経つと遊びたくなってくる。そんなゲームです。
ちなみに様々な拡張が出ています。僕も魚市場拡張を持っていますが、基本セットだけでも十分面白く遊べます。