モンスターイーター ~ダンジョン飯ボードゲーム~ の感想など
漫画『ダンジョン飯』をテーマにしたカードゲームです。原作を知っていても知らなくても楽しめると思いますが、ぜったい原作を読んでいるほうが楽しいはずです。原作の設定がうまくゲームシステムに反映されています。
プレイヤーは各自決まったパーティの一つを担当します。パーティのそれぞれのキャラには戦闘力や魔法、特殊技能などが個々にあります。
カードとダイスの他には魔法回数を表す杖トークンと、食料と金貨トークンなどがあるだけです。シンプルTRPGといった感じ。
手番になったら敵とダイスで戦って「踏破カード」でダンジョンの奥へ進むか、あるいは食料を補充するか選んで手札を回していきます。
敵はいつでも戦えるわけではなく「遭遇カード」を出すことで他プレイヤーに押し付けるか、美味しい敵(二重の意味で)なら自分で倒します。
100%踏破したプレイヤーは浅部の中ボスと戦い、深部へ向かいます。深部も100%踏破したプレイヤーはラスボスと戦い、誰かが倒したらゲーム終了です。
ボス以外の敵は倒した後で料理することにより勝利点と食料トークンを得ることができます。
料理も戦闘と同じように判定ダイスドローをしますが、このとき料理に失敗したら勝利点も食料も手に入りません。
感想など
戦闘力の他に料理力があり、これがないと勝利点にならないのです。
これが曲者で、パーティによっては料理スキルを持つメンバーがいて優遇されています。魔物を料理するなんて考えがないカブルー君パーティは戦闘力は高くても料理ができないのです。料理ができないと得点が取れない。ということでそういうパーティはどんどん先へ進んで、ボス戦などで点を取るのでしょう。
戦闘も料理もダイスを振って成功判定処理するので、TRPGっぽさがあります。前半後半に分かれているのもわかりやすく、だれがトップかもすぐわかるので邪魔なモンスターを押し付けたりするインタラクションもあります。
絵柄はもちろんダンジョン飯そのままですし、料理も漫画の中で見たことがあるものばかり。料理ルールが本当に原作世界観に合致してるのも楽しいです。
原作ありのゲームとしてはかなりの成功例だと思います。もちろん読んでなくても楽しめるのですが、読んでるプレイヤー達とけっこうな温度差を感じるかもしれません。僕がプレイした卓ではプレイ中に原作漫画の話が飛び交いました。
原作愛がある良いゲームだと思います。