もくじ
『宝石の煌き 拡張:都市』の簡単な説明
こんな感じのゲームです
感想など


『宝石の煌き 拡張:都市』の簡単な説明

これは「宝石の煌き」の拡張セット「都市」の記事です。拡張「都市」単体では遊べません。プレイには「宝石の煌き」が必要です。
2~4人用。プレイ時間30分~。この記事を書いている時点のBGGでは3~4人プレイがベストとなっています。
ルール難易度はやや簡単。4種の拡張が含まれています。

この拡張セットでは、「都市」「城塞」「交易所」「東洋」の4種類のルールとコンポーネントが追加されます。これらは基本的に単体で導入するもので、全部いっぺんに入れることはできません。

宝石の煌き 都市

ボードが追加されたりする

4つのうち「都市」はほとんどプレイ感が変わりません。僕は「東洋」と「交易所」をよく導入して遊んでいます。

追加される要素に言語依存はありません。2021年現在は入手しやすい日本語版がありますのでそちらをオススメします。


こんな感じのゲームです

「宝石の煌き」基本セットのルールは宝石の煌きの記事をご覧ください。

1つめの拡張「都市」について

まず、セットのタイトルにもなっている「都市」拡張ですが、これは基本セットの貴族タイルと入れ替えて使います。

宝石の煌き 都市

「都市」拡張タイル。貴族タイルと入れ替える

「都市」を導入した場合、貴族タイルと同じようにランダムでプレイヤー人数プラス1枚を場に出しておきます。
この拡張ルールでは、最も勝利点を得たプレイヤーが勝つのではなくなります。いずれかの都市タイルの右側に書いてある条件(勝利点と各色の購入済みカード)を満たしたプレイヤーが都市タイルを得ます。都市タイルを得たプレイヤーと同じ手番数を全員が終えたらゲーム終了です。都市タイルを1人しか取っていなければそのプレイヤーの勝利です。複数いた場合は取得した都市タイルの点が最も高いプレイヤーの勝利となります。

2つめの拡張「城塞」について

「城塞」拡張では、塔のような城塞トークンを使います。

宝石の煌き 都市

塔のような城塞トークン

「城塞」を導入した場合、各プレイヤーは色を1つ選び、その色の城塞トークンを3つ受け取ります。
「城塞」ルールでは、カードを場か予約から購入した時に城塞トークンを使えるようになります。城塞トークンを使う際は手元から出すか、すでに置いてあるカードの上から移動させることができます。

宝石の煌き 都市

城塞トークンは場のカードの上に置く

カードを購入した際に以下から選んでひとつ行うことができます。

・場に並んでいるカードの上に城塞トークンを置く。そのカードは城塞トークンを乗せたプレイヤーしか購入できなくなる
・他プレイヤーの城塞トークンが乗っているカードから城塞トークンを取り除く
・同じカードに3つ城塞トークンを乗せた場合、通常では1手番に1枚のカードしか買えないが、この城塞トークンが3つ乗っているカードも追加で購入できるようになる。(コストは通常通り支払う)

その他は基本ルールと同じです。


3つめの拡張「交易所」について

「交易所」拡張では交易所ボードとプレイヤーマーカーのトークンを使います。

宝石の煌き 都市

交易所ボードとプレイヤートークン

「交易所」を導入した場合、各プレイヤーは色を選び、プレイヤートークンを5個受け取ります。
交易所ボードには5種類のボーナス効果があり、各ボーナスの下部に書いてある条件を満たしたプレイヤーは、手番終了時にトークンを対応するボーナスのエリアに置いていきます。

宝石の煌き 都市

条件を満たしたらどんどんトークンを置いていこう

ボーナスによる効果はゲーム中永続的に与えられます。
ボード左から
・赤3枚、白1枚のカードを購入したプレイヤーは「カード購入時にいずれかの宝石を1つ取れる」
・白2枚のカードを購入したプレイヤーは「同じ色の宝石を2つ取る時、ひとつ追加で異なる色の宝石を取れる」
・青3枚、黒1枚のカードを購入したプレイヤーは「黄金1つで同じ色の宝石2つ分の価値になる」
・緑5枚のカードを購入し、貴族カードを1枚得たプレイヤーは「即座に5勝利点を得る」
・黒3枚のカードを購入したプレイヤーは「交易所に置いている自分のトークン1つにつき勝利点1を得る」

その他は基本ルールと同じです。


4つめの拡張「東洋」について

「東洋」拡張では東洋カードを使います。

宝石の煌き 都市

「東洋」拡張を入れた時の場の並び

「東洋」を導入した場合、東洋カードをレベル1から3で分け、基本セットのカードの同じレベルの列の横に並べます。
基本のカードを買うのと同じようにコストを支払って東洋カードを買うことができます。

東洋カードにはさまざまな特殊な効果があります。一部説明すると

宝石の煌き 都市

東洋のレベル1のカード

上の画像の左側のカードは、黄金トークン2つ分の働きをするカードです。黄金トークンは場から取ってこないでください。使い捨てで、黄金として利用したらこのカードはゲームから除外します。
上の画像の右側のカードは、購入した時に宝石の色一つを選択し、以後はその色の宝石の割引カードとして機能します。このカードはゲーム終了まで使い続けられます。

東洋カードには他にも多彩な効果のカードがあります。
その他は基本ルールと同じです。


感想など

拡大再生産だけに特化して楽しませてくれる基本の「宝石の煌き」と比べて、この拡張「都市」は予約以外での駆け引きの要素を足したり、早取りのインタラクションを増やしたりして少しだけ複雑にしてあります。4種を同時には遊べないので気に入った拡張だけ頻繁に使うようになります。

僕が気に入っているのは「交易所」です。これは良い拡張です。単なるカードゲームだった基本セットからボードのあるゲームにグレードアップします。交易所ボードで貰えるボーナスがどれもこれも強烈強力で、しかもそれを貰うための条件がたいした条件じゃないのが最高です。ちょっとの労力でウソみたいな永続効果が貰えるあたり、基本セットのシンプル拡大再生産に通じるところがあります。特にカード1枚購入すると宝石1つ貰えるようになるボーナスと、黄金が宝石2つ分の働きをするボーナスは誰かが取得した瞬間にゲームの速度が1段階アップします。ただでさえ早い拡大再生産エンジンにジェット燃料を追加するようなもので、ゲームはあっという間に終わります。遊んでいて気持ちの良い拡張です。

宝石の煌き 都市

基本的にヤバいボーナスしかない

「東洋」拡張もお気に入りです。東洋カードは割高ですがどれもこれも強力なので基本カードより先に取りにいきたいのです。皆が東洋カードに群がると、そもそもの枚数が少ないので東洋カードが売り切れることもあるくらいです。じゃあ基本カードの価値は下がるのかと思いきや「東洋」導入時に最終的にケリをつけるのは基本カードのレベル3なので、そこにつながるように東洋効果のコンボをどう狙っていくかが腕の見せ所です。こちらは「交易所」とは逆にゲームが少し長引くような気がします。考えることが増えるのでダウンタイムも長くなりがちです。

宝石の煌き 都市

東洋カードは割高だが強烈

僕は「城塞」と「都市」はあまり好んで導入しません。「都市」は基本セットとプレイ感がほぼ変わらないので、どうせ拡張入れてやるなら他の拡張を入れて遊びたくなります。貴族タイルと交換でなければ他の拡張と混ぜて遊べるのに惜しいです。「城塞」は1回だけ導入しましたが、これは僕には合いませんでした。予約システムが元々あるのにさらに予約するためのマジョリティ争いの手間が増えるので、ゲーム時間がすごく長くなります。テンポが悪くなるうえに面白さが増しているように感じられず、初回プレイ時に協議終了していいんじゃないかという話になり途中でやめそうになりました。せっかくだからと最後までやりましたが、城塞をうまく扱うことができずモヤモヤしたまま終了しました。

宝石の煌き

城塞トークン3個置くことはめったにない

個人的には「交易所」と「東洋」だけでも元が取れてると思うような拡張セットです。もちろん僕的にはいまいちでも「城塞」最高と感じる人もいると思います。たぶんこの拡張セットを買うともう基本セットだけで遊ぶことはなくなるので(基本やるくらいならと「都市」拡張を入れるようになる)、「宝石の煌き」プレイ時の拡張導入の頻度は高いです。元の基本セットが名作の域に達しているので拡張がなくても長く楽しめるのですが、基本は面白いけどもうひと味あればなぁと思っていたような人にはぴったりですよ。