CUBITOS (キュビトス)の感想など

このゲームの箱を見て「スポンジボブかな?」と思ってよく見たら、知らないチーズマンだしスネ毛もじゃだしで引く人をこれまで4人見ました。引かないで。最高に面白いゲームなんです。

「キューブの世界で行われるレースで優勝しよう」というだけのゲームです。ダイスを振って自分のコマを進めてゴールすればいい、つまりはすごろくなのです。ただし振るダイスの数や種類を自分で調整してどんどん強化していく、楽しい楽しいダイスビルディングでもあります。
場には「ドミニオン」的なサプライに購入できるダイスが並んでいて、レース中にダイスの出目によってコインを得て買い物します。ダイスを買うことによってどんどん振れるダイスが増えていきます。

キュビトス
アートワークはポップな感じ

手番では9個のダイスをいっぺんに振ります。初期ダイスは酷いもので6面のうち1面か2面しか意味のある面がありません。それすら1金貰えるだけだったり1歩進めるだけだったりで、他の面は全部ハズレです。この時ハズレたダイスは何回でも振り直し(プッシュといいます)していいのですが、振りなおしたダイスが全部ハズレだとバーストしてしまい、ヒットしたダイスを全部破棄しなければいけません。どこまで勝負をかけてプッシュするのか悩みます。

キュビトス
振れるダイスの種類が増えていく

メインレース会場ボードとは別の「ファントラック」ボードというものがあり、そこは自分を応援してくれるファンが進む別のすごろくになっています。ここが面白いシステムで、バーストするたびにファンが進んでいき、止まったマスのボーナスをくれるのです。バーストするような熱いファイトをする選手には熱心なファンが付いて手厚くサポートしてくれるわけです。逆に僕のようにプッシュせずにすぐストップして賭けに出ない選手は、面白みがないのかまったくファンが付きません。
これ、単にバースト残念賞のオマケ程度のアイテムやお金を貰えるだけかと思いきや、レースの種類(用意されているだけでも9種類くらいのレーストラックとダイス効果の組み合わせがあります)によってはファンがいないと勝てないようなサプライダイスの組み合わせがあったりするので、ファンを味方に付けるのが重要なコースなどではプレイ方針も変えなければいけません。
テーマとシステムが良く合致していて本当に素晴らしいです。

CUBITOS
犬ちゃんダイスは犬マークと3金貰える面がある。犬マークの効果はレースによって異なる。

当然ゲームが進めば振れるダイスの種類が充実してくるので、中盤以降は急速にレース展開が早くなります。レーストラックのマスにもボーナスが書いてあり、そこで止まることでショートカットできるようになったりもします。だいたい1ゲーム1時間くらいで終わります。

「クアックサルバー」や「エルドラド」にダイス要素を入れた感じといえばなんとなくイメージしやすいでしょうか。とにかくダイスを大量にジャラーっと振るので単純に楽しいですし、普通のデッキビルドのようにカードシャッフルしてドローするより気楽なゲームでした。ゲームルール的にはダイスロールとプッシュは全員同時プレイで構わないのですが、順番に見てる方が盛り上がります。「プッシュしろ!バーストしろ!」という声援が飛び交うでしょう。
インタラクションは弱目で、他プレイヤーと同じマスにいても何のアクションもありません。他プレイヤーと直接なにかあるのは赤いダイスのマジョリティ争いくらいです。攻撃や邪魔ができるわけではないので、そこは好き嫌いが分かれそうです。僕はこれはこれでスピード感があってレースに集中できて良いと思っています。かなり好きなゲームです。

最近プレイしたダイスゲームの中では抜群に面白く、3~4人集まったらとりあえずプレイするくらい頻繁にプレイしています。中量級でこんなに面白いなら日本語版が出ても良いと思うのですが、今のところ海外版しかありません。僕は自分で和訳シールを貼って遊んでいます。