「レース・フォー・ザ・ギャラクシー:拡大の輪舞」の感想など
※これは「レース・フォー・ザ・ギャラクシー 第二版」がなければ遊べない拡張セットです。
「レース・フォー・ザ・ギャラクシー」ファン待望の拡張再販で、しかも3セットを1箱にまとめて出してくれました。このゲームの拡張セットは積み重ね追加必須で、第三拡張を遊びたければ第一拡張も第二拡張も買って導入済みでなければいけなかったのです。まとめてくれたおかげで面倒が減り、お得にもなりました。
それぞれ段階を踏んで導入することになるので、第三拡張を導入しようかという頃には新しいルールにも慣れていきます。
以下簡単にそれぞれの拡張の感想です。
第一拡張 「嵐の予兆」
カードが増えるほかに、目的タイルが追加されます。
新ルールの追加がほとんどないので、違和感なく導入できる拡張でした。目的タイルは条件クリアしたプレイヤーから早取りで獲得できるタイプと、ゲーム終了時に最も条件を満たしているプレイヤーが獲得できるタイプの2種類あり、プレイの方向性を定めるのに便利です。ただし慣れてる人はプレイの縛りがきつく感じるかもしれません。
この第一拡張は普通に毎回導入してOKと思います。新しく覚えることもあまりありませんし、各色のバランスも良くなっているように感じました。
第二拡張 「帝国対反乱軍」
新しいカードのほかに「占領」という新しいルールが追加されます。占領は選択ルールなのですが、占領関係のカードがそれなりにあるので占領なしのルールにするとそれらがただの1金カードになってしまいます。なので可能なら占領ありで遊びたいのですが、これが狙うのも活用するのも難しく感じました。占領を試みて勝ったことがないです。
新しい能力を持つカードが増えるので、カードの種類や能力の豊富さで拡張としては一番楽しいかもしれません。
占領は慣れたら上手くできるのでしょうか…。
第三拡張 「戦争の影」
新しいカードのほかに「威信」という新しいルールが追加されます。この威信によって急に別ゲームになったかのような激しい動きが出てきます。フェイズ選択にすら威信は関係してくるのですが、めちゃくちゃ強力なのでゲームの流れを変えるほど効果があります。カードの能力にも威信関係のものが強く、とにかく威信を集めるプレイをしたくなります。というか威信がなければたぶん勝てません。それくらいゲームバランスが変わっているので拡張としては好みが分かれそうです。そもそもカードが大量に追加されているので、狙っている方向性のカードを引くこともままなりません。威信や軍事のカードが欲しいのに青ワールドばかり引くなんて事がよくあります。
という感じで、僕的には第一拡張だけでも1年くらいは遊べそうな感じです。というか第三拡張まで導入しようとして、一緒に遊んでくれる人が付いて来てくれるか問題があります。いつものメンバーのクローズ会ではなくて、「レース・フォー・ザ・ギャラクシー」好きの会でも開かないと遊ぶ機会がないかもしれません。
今回拡張を入れて遊んでみてわかりましたが、「レース・フォー・ザ・ギャラクシー」は基本セットだけでもかなり奥深さのあるゲームです。基本セットをやりこんでからさらに深奥へと行きたくなってから拡張に手を出せばいいでしょう。カードのアイコンの意味をプレイヤー全員がバッチリ理解しているくらい熟練した卓なら、これはものすごく面白いと思います。