もくじ
『モンド』の簡単な説明
こんな感じのゲームです
感想など


『モンド』の簡単な説明

1~4人用。プレイ時間20分~。この記事を書いている時点のBGGでは3~4人プレイがベストとなっています。
ルール難易度は簡単。全員同時プレイのタイルゲームです。

プレイヤーはタイルを使って自分の箱庭世界を作っていきます。ただし、裏表ランダムに置いてあるタイルの山から全員同時に早取りで、短めの制限時間もあります。

モンド
大量のタイルを皆で漁るゲーム

プレイしてみるとルールを読んだ時点で想像するよりはるかに楽しいゲームです。2人でも楽しく遊べました。多人数だと難易度が上がりそうです。

ゲーム内に言語依存はありません。いまは入手が困難かもしれません。日本語版はありませんが、日本語訳付き海外版が入手可能です。


こんな感じのゲームです

もっとも簡単な初心者ルールを紹介します。

各プレイヤーに個人ボードを配ったら、モンドタイマーを7分(中級以上ならもっと短時間になる)にセットしつつ全員で裏表メチャクチャにタイルを混ぜます。皆でカウントダウンをして0のタイミングでモンドタイマーをスタートさせます。一斉にゲーム開始です。

モンド
個人ボード。枠に合わせてタイルを置いていく

山からタイルを探して個人ボード上にタイルを乗せていくだけですが、いくつかルールがあります。

・タイルを探して個人ボードに置く一連の作業は全て片手で行わなければいけない
・最初のタイルはどこに置いても良いが、2枚目からはすでに置いてあるタイルに繋げて置かなければいけない
・個人ボードに置いたタイルは動かしてはいけない。移動も向きを変えることもできない
・時間切れ前にタイル配置を終えるかやめるかする場合は、得点タイルをとる。以降は時間切れまでタイルに触れない
・モンドタイマーが鳴ったら即座にゲーム終了。手に持っているタイルは山に戻すこと

タイマーが鳴ったら得点計算をします。


得点計算について

個人ボードに置いてあるタイルの
・動物1匹に付き1点
・閉じている地形(タイル同士のつながりに地形の矛盾がない森・草原・砂漠のうちいずれか1つの地形の塊)1つに付き2点
・得点タイルの点数
・活火山1つにつきマイナス1点
・空いているマス1つにつきマイナス1点

モンド
点数計算用紙も付属している

ゲームは3ラウンド行います。
1ラウンド終了時に最も得点を取った人は火山活性タイルを取り、次のラウンドは休火山タイルも活火山としてカウントします。
3ラウンド終了時に点数を合計して最も点の高いプレイヤーの勝利です。


感想など

箱とルールを見た時の印象は「大人には少々退屈なお子様向け教育的パズルゲーム」でした。とんでもない間違いでした。モンドタイマーがスタートして、タイルを集め始めた途端にいきなり面白くなってニヤニヤしてしまいます。7分なんて30秒くらいで終わっちゃうんです。馬鹿なこと言ってるように思うでしょうが本当にすぐ終わっちゃうのです。

とにかく慌ただしいし焦ります。全員同時にタイルの山に手を突っ込んでタイルを漁るのですが、片手しか使えないのがもどかしいです。砂漠と森が半々のタイルが欲しいからと言って、そればかり狙って探していると時間をロスします。同じ地形タイルは2枚くらいしかないようです。見つけた!と思ったら活火山も描いてあったりして。

モンド
それにしても火山(タイルの中心に描いてあるアポロチョコ的なやつ)多すぎない?

自分が見たやつは裏返しに戻したりして他人の足も引っ張りたいのですが、自分でそれをまた掴んでさっきも見た!となったりするので本格的に要らないタイルは相手側に放り投げたりします。プレイヤーによっては奇声を上げながら全体をかき混ぜてきたりするので、神経衰弱的に覚えておく意味はほぼありません。

かわいいモンドタイマーがジリリリと鳴ったら即座にやめなので、手に持っているからと言って個人ボードに置こうとするのはいけません。大学受験の試験終了時にペンを置かずに記入し続けて0点になった学生を思い出しますね。

モンド
モンドタイマー

そんなに大差がつかないゲームなので、動物のポイントも火山のマイナスポイントも軽視できません。僕だって可能なら早めに終えて得点タイルを取って後は静かに自分のボードの点数計算でもして時間切れを待ちたいのですが、そんな校内試験なんか簡単すぎてあくびが出ちゃうぜ的な優等生のような事はできずに時間切れまでタイルをめくっています。

モンド
表面は海マップ。裏面は周囲が海ではないのでさらに難度がアップする

やってみないとわからない楽しさがあるゲームです。同時プレイアクションゲームの傑作と言っていいゲームだと思います。
余談ですが「モンド」というタイトルでアフリカを彷彿とするような動物だらけの箱デザインを見て僕は『ヤコペッティのさらばアフリカ』を思い出しましたが、当然ながら全然関係ありませんでした。最近はモンド映画って言わないでモキュメンタリーって言うらしいですね。