もくじ
『エピック・スペル・ウォーズ』の簡単な説明
こんな感じのゲームです
感想など


『エピック・スペル・ウォーズ』の簡単な説明

2~6人用。プレイ時間30分~。この記事を書いている時点のBGGでは4人プレイがベストとなっています。
ルール難易度はやや簡単。過激な対戦カードバトルゲームです。

「エピック・スペル・ウォーズ」は英語版が過去「イケイケ魔術師軍団のめちゃスゴ魔法大戦:火吹骸骨山の決闘」と言うタイトルで流通していたことがあります。カードの組み合わせで呪文を完成させ魔法をぶつけ合うバトルゲームです。成人向けと表記されていますが、イラストに多少のエログロネタを含む程度です。

エピックスペルウォーズ
小学生レベルの魔法が盛り沢山

下品な要素があるパーティゲームで、対人要素しかないガチバトルでもあるので身内で遊ぶのが無難です。2人では意味のないカードがあるので人数は多い方が楽しいと思います。

強めの言語依存があります。タイミングによっては入手が難しいかもしれませんが日本語版がオススメです。


こんな感じのゲームです

まず各プレイヤーは自分がプレイする魔術師の個人ボードを選びます。
体力は全員20ポイントからスタートします。

エピックスペルウォーズ
魔術師ボード。体力カウンターとして使う。

魔法カードは大きく分けて「魔力」「形態」「打撃」の3種類あり、これを組み合わせて完成した魔法を相手にぶつけます。

エピックスペルウォーズ
左から魔力・形態・打撃で並んでいる魔法の完成形

これら3種類がすべて混ざってシャッフルされた山札から各プレイヤーは手札として8枚を引きます。
全員で手札の組み合わせで魔法を作り、自分の前に枚数がわからないように重ねて出します。
全員の準備が終わったら、最も枚数の少ないプレイヤーから魔法を解決していきます。枚数が同じなら打撃カードに書いてある優先値の数字が大きいプレイヤーから先に魔法を使います。

エピックスペルウォーズ
2枚でも1枚でも魔法として機能はする

魔法のタイトルを声に出して読み上げ(上の画像なら「ワームターの死の願い!」)、攻撃の対象になるプレイヤーにダメージを与えます。
効果の欄に「パワーロール」と書いてある魔法はダイスを振ります。

体力が0になると死亡しますが、死亡魔術師のカードを受け取ってラウンド終了を待ちます。死んだプレイヤーは次のラウンドをボーナスを受け取った状態でスタートできます。
他にも魔法の効果で引くことのできる宝物カードなどもあります。どんな効力があるかはそれぞれ効果の欄に書いてあります。

エピックスペルウォーズ
宝物カード

各ラウンド、生き残っている最後の1人になったら生き残り魔術師トークンを受け取り、次のラウンドがスタートします。
生き残り魔術師トークンを誰かが2つ手に入れたらそのプレイヤーの勝利でゲーム終了です。


感想など

見た感じもプレイ感もバカゲーです。ですが変な魔法のタイトルを叫んだりしつつ、ニック・エドワーズのイラストが描かれたカードを構築するうちにカードゲームとしてちゃんと作られている事にも気が付きます。

これテーマとアートワークを変えたらファンタジーRPGの魔法システムに普通になりえます。3要素の組み合わせで魔法を構築する、それらにも属性があって組み合わせ次第で対象や効果が変わる。まるでデジタルRPGのシステムのようです。初インストでも何の違和感もなくルールを受け入れることができました。

しかしそれでは味気ないと思ったのかどうかわかりませんが、濃いめの味付けがされています。特にルールブックを片っ端から読んでも使い方が載っていない山が書いてあるタワーとか何なのでしょうか。一応立ててプレイしましたが。なんなんだ。

エピックスペルウォーズ
大きくて何の意味もない山

マジック・ザ・ギャザリングのようにプレイヤー同士の体力を削り合うゲームなので、対人インタラクションの塊のようなゲームです。建物を建てたりする系のゲームではないのはイラストを見れば一目瞭然の殺し合いゲームです。苦手な方はいると思います。

遊んでいて楽しくないかと言うと楽しいです。「ドクター根っこジュヒーの!岩石飛ばし風・蛇の踊り食い!」とか叫んで「この魔法の対象はお前だーッ!」「ウギャー!」とかバカ丸出しで遊ぶのは悪くないです。組み合わせも万を超えるような事になるらしいので、魔法の種類で飽きることは無いでしょう。

エピックスペルウォーズ
2人ではイマイチかも

リアルではないにしろ下品かつグロいイラスト満載なので、その辺りで敬遠する人はいるでしょう。逆にこの手の物が好きな人にはたまらないと思います。癖は強いですがゲームとしては楽しいパーティゲームです。いつも遊ぶメンバーが好きそうならオススメです。