もくじ
『チケット・トゥ・ライド ニューヨーク』の簡単な説明
こんな感じのゲームです
感想など


『チケット・トゥ・ライド ニューヨーク』の簡単な説明

2~4人用。プレイ時間10分~。この記事を書いている時点のBGGでは票が割れていて2人か4人プレイがベストとなっています。
ルール難易度は簡単。名作「チケット・トゥ・ライド」の縮小版です。

プレイヤーはニューヨークの街をタクシーで観光して回ります。当初の目的地にちゃんとたどり着けるでしょうか。

チケット・トゥ・ライド ニューヨーク
全体的にかわいい雰囲気がある

あっという間に終わる「チケット・トゥ・ライド」なので、物足りなくなって一回では終わらないかもしれません。メインボードが狭いので2人でも面白いです。

地名以外に言語依存はありません。入手しやすい多言語版に日本語ルールブックが含まれています。


こんな感じのゲームです

「チケット・トゥ・ライド」の基本的な部分だけで構築されているようなルールです。

準備として、場に乗車券カードを5枚表向きに並べ、残りのカードはその横に山札として置きます。
各プレイヤーは色を決め、選んだ色のタクシーコマを15個すべて受け取ります。その後、目的地カードを2枚受け取り、2枚とも取るか1枚破棄するか選びます。最後に山札から乗車券カードを2枚引いたらゲームスタートです。カード類は他プレイヤーには秘密です。

チケット・トゥ・ライド ニューヨーク
タクシーコマ

スタートプレイヤーから手番を行います。
手番では以下の3つから1つ選んで行います。

・手札の乗車券カードを捨て札にしてタクシーコマをボードに置く
メインボードの道路の色と同じ乗車券カード(灰色道路は何色のカードでもOK)でなければいけない。
捨てる枚数は道路の区分と同じ数でなければいけない。複数回に分けて道路にタクシーコマを置くことはできない。
・乗車券カードを取る
並んでいる5枚と山札から好きな組み合わせで2枚選んで取る。オールマイティ色の虹色のカードを取る場合は2枚ではなく1枚しか取れない。
表向きの5枚のカードが減ったら山札から補充する。この時、虹色のカードが3枚以上になったら即座に5枚を捨て札にして新たに5枚表向きに並べる。
・目的地カードを取る
目的地カードを2枚引き、少なくとも1枚か2枚を自分の目的地に加える。

チケット・トゥ・ライド ニューヨーク
虹色のカードを取ると1枚しか手札に加えられない

いずれかのプレイヤーのタクシーコマが2個以下になったら、最後の手番を一周行ってゲーム終了になります。
最終得点計算をして最も得点の高いプレイヤーの勝利です。


得点について

得点の要素は以下の通りです。

・タクシーコマの置いてある道路の区画の長さ
各プレイヤーのタクシーコマが置いてある道路それぞれに得点が付きます。タクシーコマ1つだけの区画は1点、2つは2点、3つは4点、4つは7点です。

チケット・トゥ・ライド ニューヨーク
ボードに道路得点表がある

・目的地カード
目的地カードの内容を達成していたらカードに書いてある点数を得ます。もし持っている目的地カードの内容が未達成だった場合はカードに書いてある点数がマイナス点になります。

チケット・トゥ・ライド ニューヨーク
目的地カード。左はエンパイアステートビルからブルックリンまでつなげると7点。

・観光地
ボードの地名に1点の表記がある場所にタクシーコマが繋がっている場合はその点を得ます。

チケット・トゥ・ライド ニューヨーク
グリニッジビレッジには1点がある。ソーホーにはない。

感想など

ものすごく短時間でプレイできる「チケット・トゥ・ライド」です。すぐ終わります。下手するとボードやコマの準備時間の方がプレイ時間より長いです。2車線道路の関係上3人プレイだと邪魔などがしにくいので、4人プレイが一番楽しそうです。

「チケット・トゥ・ライド(以下チケライ)」シリーズの盛り上がり要素のひとつ「あーッ!その路線にコマを置こうと思って集めていたのに先に置かれた!」というやつがゲーム開始後ものの数分で襲ってきます。マップが小さいので通りたい道路はすぐ渋滞です。観光地周りは交通の便が良いのですが、街外れの方は危険な場所もあります。普通サイズのチケライと異なり、道路の区画数が少ないのですぐ乗車カードの色が揃います。いつもの調子でカード集めしているとバンバン道路が埋まっていくでしょう。

チケット・トゥ・ライド
小さくてもチケライそのもの

アートワークが70年代から80年代っぽく、チケライのシステム自体もどこか古き良きボードゲームを思わせるのでこれも古いゲームのように感じるのですが、これ2018年に出たゲームなのです。ノスタルジックかつおしゃれですごくいいです。

チケット・トゥ・ライド
ルールブックが観光案内パンフのようでとても良い

子供の頃ニューヨークにひと月ほど滞在したことがあるので地名とかまだ覚えてました。ソーホーで怖いお兄さんに絡まれたのも思い出したぞ。そういえばどこに行くにも地下鉄かタクシーですぐ着いたような気がします。リアルでやれば目的地カードを3枚くらいなら1日でクリアできる感じの街でした。

良くも悪くも縮小版チケライです。普通サイズのチケライならもっとじっくり戦略練って邪魔のやりあいなどを堪能できますが、「チケット・トゥ・ライド ヨーロッパ」などは割とプレイが長くなってダレるかダレないかギリギリのプレイ感だとも思っています。その点このチケライNYは面白いところをサッと楽しめるので僕は好きです。時短で美味しい所だけというまさにニューヨーカー的なゲームです。