もくじ
『フンギ』の簡単な説明
こんな感じのゲームです
感想など


『フンギ』の簡単な説明

2人用。プレイ時間30分~。この記事を書いている時点のBGGでは当然ですが2人プレイがベストとなっています。
ルール難易度はやや簡単。アートワークが素晴らしいカードゲームです。

キノコ狩りがテーマです。森へ行ってキノコを採って、そしてその場でフライパンで調理して食べちゃいましょう。対戦相手よりも美味しいキノコ料理をたくさん作りましょう。

フンギ
ちょっと神秘的な森の雰囲気

短時間で遊べる2人用カードゲームの中で、際立ってアートワークが素敵なゲームだと思います。キノコの形状や生えている環境についても図鑑並みのようです。ゲーム自体も面白いので絵柄が好みであれば買って損は無いと思います。

ゲーム内に言語依存はありません。海外版で問題なく遊べます。現在は海外版しか入手できませんが、簡単なゲームなので和訳ルールがネット検索すると簡単に見つかります。中古市場では日本語訳つきが手に入るかもしれません。


こんな感じのゲームです

場にカードを8枚横一列に並べます。便宜上もっとも左を森の奥、もっとも右に置いたカードを森の入り口とします。
森の入り口に近い2枚の下に足元カードを置きます。足元カードの右のエリアは腐敗カード置き場とします。
各プレイヤーの前にフライパンカードを1枚ずつ置きます。各プレイヤーにカード3枚を配ったらゲームスタートです。

フンギ
ゲーム開始直後のようす

カードの上部には数字が書いてあり、ゲーム内に同じカードが何枚存在するかを示しています。

フンギ
バターは3枚。ナラタケは10枚ゲーム内に存在する。

スタートプレイヤーから手番をおこないます。手番では以下の5種のアクションからひとつだけ選んで行います。
スタート時の手札上限は8枚です。

1・場からカードを1枚とる
2・腐敗カード置き場のカードを全て引き取る
3・フライパンカードにキノコを3枚以上出して料理する
4・同じキノコを2枚以上売って杖カードを得る
5・フライパンカードを出す

フンギ
かご2つ、杖2つ、フライパン1つが自分の前に出ている。

1・場からカードを取る時は、場に出ている8枚からカードを1枚取り手札に加えます。足元カードの置いてある2枚からなら無料で取れます。足元から離れているカードを取りたいときは足元からそのカードまでの枚数ぶんの杖カードを捨て札にします。月カードを取ったらそれを即捨て札にして夜カードを引きます。籠とベニテングダケは手札に入れないで即座にプレイヤーの前に置かれます。

2・腐敗カード置き場には各プレイヤーの手番終了時に腐敗エリアに最も近いカードを腐敗置き場に送ります。腐敗置き場のカードが5枚目になったら先に置かれた4枚は捨て札にします。山札から森に1枚足して右詰にし、8枚になるようにします。

3・料理はフライパンを1つ消費します。フライパンでは1種のキノコしか料理できません。

4・杖カードは売るキノコカードに書いてある杖マークの個数分もらえます。

フンギ
月カードを取るとランダムで貰える夜のキノコ

夜のキノコは全て2倍扱いです。籠は手札上限が2枚増えます。ベニテングダケは手札の上限が4枚減ります。バターと料理酒は料理する時に一緒に出すと得点が上乗せされます。

交互に手番を繰り返し、山札がなくなったら即座にゲーム終了となります。フライパンで料理できたキノコの得点を合計して、点の高いプレイヤーの勝利です。


感想など

僕は幼少期にトラウマを背負ってしまいキノコが苦手なのです。シイタケはもちろんマッシュルームですら食べられません。キノコが旬になる秋は地獄の季節ですし、春巻とか危険すぎて手を出せません。そんな僕でもこのゲームのキノコは美味しそうに見えます。これはすごいことですよ。

フンギ
美味しそうだなぁ

アートワークが素晴らしいので一列にカードを並べた時に「森がそこにある感」があるのに驚きました。森を散策してキノコ狩りをしている雰囲気が確かにあるのです。カードしかないのに。足元カードもとても良いです。僕がゲームデザイナーだったら足元カードなんてたぶん用意しません。「右端の2枚が森の入り口です」と書いて終わりにするでしょう。足元カード、すごく良いです。

フンギ
足元カード

ゲーム自体はきつめのハンドマネジメントとセットコレクションです。キノコによってゲーム内の存在数が異なっているので、数が少ない高得点のキノコを2人で集めてしまうと高確率で完成しなくなります。相手より早くキノコを集めることに集中するか、少しランクの落ちるキノコを大量に集める戦法を取るか、そのあたりはちょっと「もっとホイップを!」に似た駆け引きが必要になります。

月カードを取った時にランダムで引ける「夜のキノコ」によって集めるキノコを決める戦法が上手くいくと気持ちいいです。8枚のカードの並び順はあるものの、杖を使えば無理して取れるので邪魔が可能なら邪魔もしたほうがいいです。杖は常に相手より多くストックしたいところです。
バターと料理酒は手札を圧迫するので無理に使おうとしない方が良いのかもしれません。キノコを売って杖にするか料理する以外に手札を捨てる手段がないので、ベニテングダケで手札を減らす必要が出てくることもあります。

フンギ
ゲーム終了時はにぎやか

という感じで結構な戦略性のあるお手軽カードゲームです。とにかく見た目が素晴らしいので遊んでいて気分が良いです。現実の森で素人がキノコ狩りしてその場でフライパン調理すると大当たりしてニュース沙汰になりかねないので、このゲームで雰囲気だけ楽しみましょう。