もくじ
『マラカイボ』の簡単な説明
こんな感じのゲームです
感想など


『マラカイボ』の簡単な説明

1~4人用。プレイ時間30分~120分。この記事を書いている時点のBGGでは3人プレイがベストとなっています。
ルール難易度は複雑。慣れないうちの1人当たりプレイ時間は40分~100分くらいあると思った方がいいかもしれません。2021年3月現在、BGGゲームランキングの37位というとても高い評価を得ているゲームです。

「マラカイボ」でプレイヤーは、17世紀カリブ海を股にかける船長になります。カリブ海の国々を植民地にしようとしているイギリス・スペイン・フランスの3カ国と手を組んだり、それらと争ったり、タバコやコーンなどの生産物を輸送したり、探検したりと、いろいろな事をやるゲームです。盛りだくさんです。

マラカイボ

テーブルは大きい方がいい

2人での初回プレイ時、ルールブックを読みながら準備とインストをしていたら3時間が経過していました。その日はゲームプレイはいったんお預けにして翌日また集まってプレイしました。初プレイ時のプレイ時間は3時間くらい。合わせて6時間もかかっています。タイル抜きなども込みでのんびりやっていたので実際はもう少し短縮できるとは思いますが、インストはかなり大変です。

大量のカード、ストーリーなどがあり言語依存はかなりあります。日本語版がおすすめです。


こんな感じのゲームです

あのやる事たっぷり山盛りゲームの「グレート・ウエスタン・トレイル」と同じゲームデザイナーさん(Alexander Pfister氏)の作なので、このゲームもものすごい盛りっぷりです。とても紹介しきれないのでざっくりした説明になります。

マラカイボ

ライトが反射してたので一部を暗く加工しています

基本的にはすごろくです。カリブ海を一周するコースを船コマで周り、誰かがゴールしたら全員がゴールに集合して中間決算になります。4回目の決算でゲーム終了です。

すごろくですが、ダイスは振りません。1~7マスの好きな数だけ進むことができます。止まったマスの村や町でできるアクションが異なります。
たとえば、探検アクションができる町では船コマとはまったく別に、メインボード下部の探検エリアに置いてある探検家コマを動かします。

マラカイボ

探検エリア

メインボード下部の探検エリアは探検家をどんどん南米の奥地へ進めていく、完全に独立したすごろくになっています。カリブ海を船で回るすごろくをプレイしつつ、南米を探検するすごろくを同時進行する形になります。
探検家が止まったマスでは即時お金がもらえたり、勝利点がもらえたり、その他のボーナスが貰えたりします。

戦闘や、ヨーロッパ3カ国との関係や影響力争いをするのはメインボード上部です。

マラカイボ

青フランス・赤スペイン・白イギリスに対する影響力トラック

戦闘アクションができる町で戦闘をするとき、フランス・スペイン・イギリスの3カ国のどこと手を組むかを選びます。これら3カ国はカリブ海での勢力争いをしているので、戦闘で功績をあげると手を組んだ国の貴族に列せられます。もちろん勝利点になります。
また、カリブ海の村や町に各国の色のキューブを置いていくことでその国の勢力を強めることができます。これも勝利点につながります。

手札のカードは部下となる人々や建物のカードで、購入してプレイすることでどんどんできることが増えていきます。

マラカイボ

カード類は大量にプレイする

カードの効果としてはたとえば、誰かがカリブ海を一周して中間決算になった時にもらえるお金を増やしてくれたり、探検家が進む歩数を増やしたり、戦闘で有利になるような能力があったり、様々です。

個人ボードももちろん盛り盛りです。

マラカイボ

個人ボードには大量のアイコン

個人ボードは乗っている船ボードです。町で交易をするたびに船の能力が解放されていきます。手札の上限が増えたり、村でできるアクションが増えたり。多すぎてとても紹介しきれません。個人目標やクリアしたクエストもここに置いていきます。

キャンペーンモードで遊ぶときはストーリーカードもあります。キャンペーンは無しでも遊べますが、初回から導入するのをお勧めします。

マラカイボ

ストーリーとクエストがある

ストーリーに沿った行動をとると、クエストが完了しお話が進んで、その結果カリブ海のマップ自体に変化が起きます。村だったところが大きな町になったり、海賊に襲われて利用できなくなったりします。
それらのマップの変更は追加タイルを置いていくことで処理されます。

マラカイボ

こういうタイルでマップに変化が出る

キャンペーンの続きができるように、それらのストーリーカードやタイルをゲームセーブ用に用意されている青い袋に入れておくようになっています。

説明しきれていませんが、ざっくりとこんな感じのゲームです。


感想など

すばらしく面白いゲームですがインストが超大変です。
すごろくです、誰かが一周したら全員強制的にゴールになります、4周回ったら終わりです。というのが基本ですが、その間にできること全てを初めてのプレイヤーに説明するのに1時間はかかると思います。

インスト大変ではありますがプレイするなら僕は「グレート・ウエスタン・トレイル」より「マラカイボ」の方が好きかもしれません。どちらも同じくらい何をやるのが正解かわからないのですが、「マラカイボ」は物語性があって遊んでいてものすごく楽しいのです。遊んでいてジレンマ系の悩みや苦しみが少ない感じもします。
プレイ中に変化していくマップやルールも、この大量のルールを覚えさせられた後に更にひとつやふたつ増えたところで苦にもならないわけで「すごい、我々の行動の結果で町が増えたぞ」と素直に楽しんでいました。

マラカイボ

ラストラウンド

序盤に出すことができたカードの能力によってやるべきことを決めるという、この手のゲームでは常識的なやり方で良いのかどうかもまだ不明です。
勝利点の倍率がえぐいので3ヵ国の影響力争いには少しでも参加しないと勝てなさそうではあります。そのほかの部分でどう立ち回れば良いのやら、キャンペーンを進めればマップもルールも変わっていきそうなので常にフレキシブルに対応するしかないのかもしれません。
本当に何をやっても点が入るので、よしこれで行こうと決めて突っ走るとそこそこ勝利点を稼げます。影響力争いに参加しつつ好きなことをやって行けば大敗することはないと思いますが、じゃあどうすれば勝てるかというとわからないのです…。

イギリスとスペインのそこそこ偉い貴族の称号を得た初回プレイ時は僅差で勝てましたが、相手プレイヤーの探検家があと1マス進んでいたら負けていました。そんな恐ろしいバランスのゲームです。

マラカイボ

僕の探検家は1マス目。対戦相手の探検家ははるか奥地で黄色い足しか見えない

ストーリーが進んでいく途中の分岐で各プレイヤーの行動と全員の意見が絡んだりするので、そもそも勝敗がそんなに気にならないゲームでもあります。皆でストーリーを進めた感で満腹という感じです。とにかく遊んでいる最中が楽しい良いゲームだと思います。

一緒に遊んだ友人はインスト時に「基本セットなのにすでに拡張が2つぶんくらい含まれている!」などと悲鳴を上げて4回ほど床に転がりましたが、最終的に「これは一生遊べるお値打ちゲームだ」と言い出しました。僕もとても気に入ったので、是非3人で遊んでみたいと思っています。その時のインストは他の人にお願いしたいものです。

まごうことなき重量級ゲームです。そしてとてもとても楽しいです。
すごろくですよ、大丈夫ですよ。