もくじ
・『トーキョー・ハイウェイ』の簡単な説明
・こんな感じのゲームです
・感想など
『トーキョー・ハイウェイ』の簡単な説明
2人プレイ専用。プレイ時間30分~50分。2~4人で遊べるバージョンもあります。
ルール難易度は簡単。バランスアクションゲームです。
入り組んだ構造を持つ珍しい都市高速道路の、日本の首都高速道路がテーマです。簡単なルールの楽しいバランスゲームです。
バランスが悪いとすぐ崩れるので、このゲームで遊ぶときは安定したテーブルと静かな環境が必要です。それなりに広さも必要になります。
こんな感じのゲームです
各プレイヤーはアイスの棒のような高速道路バーを15本、灰色の柱コマ30個、黄色の柱コマ3個、車コマ10個、ピンセット1つを受け取ります。
各プレイヤーはゲーム開始前にひとつ高速道路の入り口を作ります。
灰色の柱コマ1つと道路バー1本で高速入り口のインターチェンジを作ります。車も一台道路に乗せます。
ゲームのルールは簡単です。
手番のプレイヤーは、道路と柱を使って自分の高速道路を伸ばしていきます。
ひとつ前の柱より、伸ばした先の柱の高さは1つ多いか少ないかしなければいけません。
道路を設置した結果、相手の道路を跨ぐかくぐるかした場合、自分の道路に車を置くことができます。
黄色い柱コマはジャンクションコマで、何段でも高さを増減できるうえに分岐して道路をフタマタに進めることもできます。
相手の道路や車をずらしたり崩したりしたらペナルティをくらいます。崩してしまった相手プレイヤーのパーツ1つにつき灰色の柱コマを1つ渡さなければいけません。
柱から道路バーがはみ出してはいけない、など細かいルールはいくつかありますが基本的な置き方のルールはこれだけです。
ゲームの勝敗は、先に車がなくなったら勝ち。または、先に柱や道路の資材がなくなったら負けです。
感想など
プレイする前はすごく頭を使うアクションアブストラクトなのかなと思っていました。遊んでビックリ、バランスアクションゲームでした。僕はあんまりアクションゲームをしないのですがかなり楽しめました。
このゲームは早く手持ちの車を設置しきったら勝ちなので、交互に道路を設置しながら何とかして相手の道路をくぐったり跨いだりしたいのです。2人とも道路を1つ置いたなら車も1つは置きたいわけで、そうなると必然的に交差交差が続く酷いルートができていきます。
エッシャーの騙し絵みたいな首都高がどんどん伸びていきます。
当然ここまで狭くなると設置の時に当てたり揺らしたりして道路も車もボタボタ落ちます。プレイヤー間を行きかうペナルティの柱コマ。
便利だからぜひ使ってよと言わんばかりに各プレイヤーに渡されているピンセットがくせ者で、ピンセットのせいで起きた事故は数知れず。それと、柱の高低差が2個以上になると車が滑り落ちていきます。混みあった場所で高低差を柱2個以上にするのは非常に危険です。
30分ほど「お前のその車、バランス悪すぎて毎回落ちるから違う置き方にしてよ」「ちょっと話しかけないで…ちょ鼻息とめて」などと静かに騒ぎながらプレイした結果、なんと車3台差で負けました。大差と言っていいでしょう。
V字型になってるところに道を通されると車2台も置かれてしまうのと、ジャンクションをうまく使うのがコツのようですね。もちろん器用さも大事。
細かなルールはありますが、そこまで厳密にやるような雰囲気のゲームではないので割と何でもOKになりがちです。結果的に事故誘発する危険建設しまくり、業界の自浄作用ゼロとなります。後半はとにかく柱が不足するので、むしろ事故を狙った建設をしたりします。
最終的に池袋から高速に入って大塚で降りるしかないような高速道路になりました。これは下の道の方が確実に早い。利用料金も2千円くらいとらないと維持管理できなそうだし。
プレイするメンバーにもよるとは思いますが、最低限のルールをクリアしていたらOKにしないとゲームにならないと思いました。そこもルール違反、それもルール違反、と指摘された場所を直し続けていたら永遠に崩し続けちゃうでしょう。粗探しが勝ちにつながるゲームが楽しいとは思えないので、ゆるいルールで静かにわいわい楽しむのが正解なような気がします。