もくじ
・『ゲシェンク』の簡単な説明
・こんな感じのゲームです
・得点について
・感想など
『ゲシェンク』の簡単な説明
3~7人用。プレイ時間20分~。この記事を書いている時点のBGGでは4~5人プレイがベストとなっています。
ルール難易度は簡単。人数が集まった時に短時間でわいわい遊べる、軽くて良いパーティゲームです。
「ゲシェンク」はタイトルが各国で違うので紛らわしいのですが、どれも「結構です!(いりません!)」というような意味のタイトルになっています。僕の手元にあるのはフランス語版なので「No Merci(ノーメルシー)」、ドイツ語版はプレゼントで貰ったとしても高くつくという意味の「Geschenkt...ist noch zuteuer」、日本語版はドイツ語版の読みそのまま「ゲシェンク」、英語版は単純に「No Thanks!」です。内容は全部同じです。
タイトルがそのままゲーム内容を表してもいます。
3人で遊んでも面白いです。個人的な実感としては3~4人くらいがちょうどいいと思っています。あっという間に終わるので重ゲーの合間にぴったりです。
このゲームに言語依存はありません。どの国のバージョンでも問題なく遊べます。ルールも超簡単なのでこの記事を読むだけでももう遊べると思いますが、一応日本語版もあります。
こんな感じのゲームです
各プレイヤーはチップを11枚受け取ります。これは他プレイヤーに見えないように隠し持っていてください。
カードは3から35までの数字が書いてあります。これをシャッフルして山札とします。山札からランダムに9枚抜いて、裏向きのままゲームから除外します。
まずスタートプレイヤーを決めたら、スタートプレイヤーは山札から一枚を場に表に出します。
手番でやる事は2つのうち1つを選ぶだけです。
・カードを引きとって自分の前に並べる
・チップを1枚カードの上に置いてパスする
このどちらかを行うだけです。カードが誰かに引き取られるまで手番を回します。
カードを引きとる時、カードの上に乗っているチップも一緒にもらうことができます。
山札のカードがなくなったらゲーム終了です。
得点計算をして一番マイナスの少ないプレイヤーの勝利です。
得点について
このゲームは引き取ったカードの数字がそのままマイナス点になるゲームです。
つまり、ゲーム終了時に自分の前に並んだカードの点数の合計がマイナス点です。
ゲーム終了時に手元に残ったチップは1枚でプラス1点になります。
重要かつ最後の得点ルールは、「引き取ったカードが連番でつながったら、その連番の一番小さな数字だけをマイナス得点に数える」です。
つまり7、8、9と並んだカードを引きとっていたら、マイナス点は7点だけになります。
ルールはこれだけです。
感想など
これは簡単で面白いです。インスト1分で即プレイという感じ。
各自が持っているチップを隠しているので、みんながまだパスできるのか、手番があと一周回ってくるのかわからないのがいいです。
当然マイナス30点超えるような大きな数字のカードは皆パスしたいので、カードの上にチップがどんどんたまっていきます。これをどのタイミングで引き取れば全体的に見て得になるのかの見定めが難しいです。「チップが15枚たまったぞ、そろそろ引き取るか?でもまだマイナス16点だぞ、あと一周回してみるか?」などと考えていると先に取られたりします。
早めに32あたりを引き取ると良い事もあり、その後出てくる33や31のカード上にたまりにたまったチップをごっそりもらえるのです。連番でカードのマイナス点の加算無しとなるのでチップ貰い得なわけです。他のプレイヤーはマイナス30点なんか取りたくないのでチップを出してパスせざるを得ません。そういう計算でしめしめと思って欲張ってもう一周チップためようとか考えていると、誰かが手持ちのチップ切れで半泣きで33のカードを引きとったりすることもあります。「うわああー俺のチップの山を取るなよ!」「うるせー!33なんか取りたくて取ってるわけじゃないわ!」と盛り上がるわけです。
ゲーム開始時に9枚抜くのがキモで、いくら待っても連番が出てこない場合は当然ですがゲームから除外されています。28、30でずーっと29を待っていて最後まで出ないとしょんぼりしますね。
引き取ったカードで連番というセットコレクション役を作るための競りではあるものの、役を作るためのカードが33枚中9枚も抜かれているので運要素がすごく大きいです。プレイ人数が増えればそのぶん引き取るカードが減るので、ますます役(連番)を作るのは難しくなる気がします。
たぶん想像以上にチップは重要で、多少マイナスカードを引き取ってでもチップの確保はするべきなのでしょう。でも25とか欲しくないんですよね。ノーサンキューなのです。
ルールを読んだだけでは面白さがピンとこないかもしれませんが、実際遊ぶとなかなかに盛り上がります。重ゲーの後に1~2回プレイして脳をリフレッシュしましょう。その後でまた激重ゲーをはじめたらいいのです。