もくじ
『マンカラ カラハ』の簡単な説明
こんな感じのゲームです
感想など


『マンカラ カラハ』の簡単な説明

2人用。プレイ時間10分~。この記事を書いている時点のBGGでは当然ですが2人プレイがベストとなっています。
ルール難易度は簡単。起源がすごく古いゲームで、1300年前くらいのアフリカ大陸が発祥とされています。

地面に丸を14個書いて、石ころをたくさん用意できればどこでも遊べるゲームシステムがマンカラです。マンカラ自体はトランプのような物なので、マンカラで遊べるゲームは数百種あると言われています。今回は特にポピュラーなゲーム「カラハ」の紹介です。

マンカラ カラハ
折り畳みマンカラセット。無くても遊べる

アブストラクトなので2人でガチ勝負です。プレイ時間は短いので何度も繰り返すうちに上達しそうではあります。子どもが楽しく数学的思考で遊べるという事で教育玩具的に使われることもあるようです。

言語依存はありません。日本語ルール付きの日本語版も売っていますが、ルールはどこでも読めますので海外版で何の問題もなく遊べます。というか何も買わなくても庭や河原の小石が50個くらいあればプレイできます。


こんな感じのゲームです

12個の小穴に4つずつ石を入れます。石の色や形は全く関係ないのでどんな石でも構いません。
手前の6個の小穴は自分の穴で、相手側の6個の小穴が対戦相手の穴です。
左右の縦長の穴が「カラハ」と呼ばれるポイントで、右のカラハが自分のカラハです。

マンカラ カラハ
これを知ればもうルールの半分おわり

スタートプレイヤーは自分側の穴をひとつ選んで、そこに入っている石をすべて取ります。
石を取った穴から反時計回りに、ひとつの穴にひとつずつ石を落としていきます。この時自分のカラハには石を落としますが、相手のカラハはスルーします。(つまり相手のカラハ以外の穴には石を落とします)

マンカラ カラハ
カラハに入った石が得点になる

自分のカラハに落とした石が、穴から取った最後の石であったなら再度自分の手番を続けることができます。カラハで石を落とすのが終わるのが続いた場合は何度でも手番を繰り返すことができます。

穴から取った最後の石を自分側の空っぽの小穴に落とした場合、その穴と対になる対戦相手側の小穴の石を最後に落とした石と一緒に取り、それら全てを自分のカラハに入れます。対戦相手側の小穴が空だったら何も取れません。最後に石を落としたのが対戦相手側の穴の場合はこのボーナスは発生しません。

マンカラ カラハ
得点のチャンス

どちらかのプレイヤー側の小穴がすべて空になったらゲーム終了です。小穴に石が残っているプレイヤーは小穴に残った全ての石を自分のカラハに移します。最終得点計算をして、カラハに入っている石の多い方のプレイヤーが勝利します。


感想など

マンカラはアフリカや中近東辺りで700年頃から遊ばれ続けているらしいです。簡単なのに悩ましい良くできたシステムなのですが、がっつりアブストラクトなので僕は得意ではありません。小学校や児童館などで遊ぶこともあるそうで、子どもはどんどん上達するそうですよ。よし俺が大人の狡さを思い知らせてやるとか言ってボコボコにされる姿が目に浮かびます。

マンカラのシステムを使った近代ボードゲームもそこそこ存在していて、最近だと2017年発売の「クルセイダース」などがマンカラシステムを使ったゲームです。ワカプレなどと併用したりカードをマンカラしたり(「マンカラする」という動詞が正しいかは知りません)いろいろ親和性が高そうではあります。

マンカラ カラハ
テストプレイで教えながら遊んでた相手に負ける始末

カラハの怖い所は空の小穴に入れて相手側の小穴の石をゲットするボーナスではなく、ゲーム終了時に石が残っていたらそれは全部残した人の点になるところです。つまり、自カラハエンドでもう1手番追加でできますよ、というのはボーナスではなくほとんどペナルティも同然なのです。そうですよね?僕がアブストラクトできない脳みそで思いついたことを書いているだけなので、違ったらごめんなさい。マンカラ カラハでゲーム終了のトリガーを引くのは良くない事のはずです。たぶん。

語れるほどカラハが得意ではないので話を変えるとして、カラハ以外のマンカラのルールもありますが僕は「OWARE」くらいしか知りません。OWAREはガーナの国技であり、路上でプレイすることが一般的で観戦者にはヤジや拍手や嘲笑がすべて許可されている恐ろしいゲームです。「兄ちゃんうちの下の子より頭の出来が良くないな!」「あれれ何を悩むんですか?それは一択じゃないんですか?」とかガーナの道端で嘲笑される夢を見そうです。
ちなみにOWAREは国際協会が存在していて、しっかりした標準ルールが整備されている数少ないマンカラのゲームでもあります。そのうち紹介しようと思います。