「モノポリー・ディール・カードゲーム」の感想など

古のボードゲームの名作「モノポリー」を簡易カードゲーム化したゲームのうちのひとつです。名作ゲームをカードゲーム化したものはいくつもありますが、中でもこれは成功していると思います。

カードしか使わないモノポリーです。権利書カードとアクションカードがあり、権利書カードには色ごとにフルセット枚数が決まっています。
手番になったら2枚ドローし、3アクションを行います。
アクションは
・カードをお金として場にプールする
・カードを土地の権利書として場にプレイする
・カードをアクションカードとしてプレイする
の3種類を好きな組み合わせで行います。

最初に3つの色区画カードをフルセットにして独占すれば勝利です。

モノポリー・ディール・カードゲーム
不思議と普通のモノポリーをやっているような気分になる

感想など

短時間に遊べるカードゲームとなったモノポリーは、正直言って本家よりも好きかもしれません。4人で遊ぶとこのルールでバランスがバッチリとれていて面白く遊べます。
逆転に次ぐ逆転になりがちなのでアクションカードのめくり運じゃないかとも思うのですが、人数が多いほど考える要素(余地)がでてきます。2人ではめくりゲーになるので工夫が必要ということで、好事家たちが改善したバリアントルールを色々と考案しています。

モノポリー・ディール・カードゲーム
色区画の独占に必要な枚数プラス余分な1枚が存在していたり、よくできている

結局のところ色区画の独占というセットコレクションをつくるゲームです。面白いのは色区画独占に必要なぴったりの枚数だけでなく、2色どちらかに使えるワイルドカードというのが存在していることです。これがゲームに不確定性の揺らぎを生み出しています。
終盤はアクションカードによって独占を奪われたり勝手に交換されたりするのですが、ワイルドを少ない枚数で独占完了するセットコレクションに流用して勝利したりというギリギリの攻防が楽しめます。1手差の勝負になりがちの熱いゲームです。

すごろく要素をなくしたモノポリーは、短時間にサクッと遊べる良作でした。旅行などに持っていくのにピッタリかも。一度プレイしてみるのをおすすめします。