「バイバイレミング」の感想など

簡単で独創的なルールのとても良いカードゲームです。

最初に配られる10枚の手札を出し切った人が勝つタイプのゲームで、短い時間で楽しく遊べます。

メインボードに3から10までの数字が書いてあります。それはカード置き場で、ボードの3の場所なら3の倍数のカードしか置くことができません。
スタートプレイヤーはその中の一か所にカードを置きます。

バイバイレミング
メインボードに書いてある数字の倍数のカードを置く

次のプレイヤーはそのカードを置かれた場所にしか置くことはできません。場にあるカードより大きい数字で、かつその数字の倍数のカードを置くかパスします。
出せるカードを持っていてもパスしても構いません。
特殊ルールとして
1.場に出ているカードにボードの数字を足した数のカードを出したら(例:上の画像なら48を出したら)即座に流れてスタートプレイヤーになる。
2.ボードの数と同じ数字、つまりその場所で最も小さい数を出すの場のカードの大きさにかかわらずいつ出してよい。

このゲームのパスはハードパスなので、一度パスしたら次に手番が来てもそのラウンドはもう手札を出すことはできません。
手札が最後まで残っていた人が負けです。


感想など

超良いゲームです。僕は大好きです。
それにしても僕くらいの年齢のおじさんは「レミングス」と言うと往年の名作パズルゲームを思い出すはずです。その集団自殺ネズミのイメージが強烈なので、このかわいい絵柄のレミングたちを見ても何か悲壮感を感じます。
旅立つレミングのグループに乗り遅れないように手札から出してあげるのも、テーマとゲームシステムがよく合っていていいですね。

バイバイレミング
各カードには何の倍数なのかがちゃんと書いてあるので安心

遊んでいてすごく盛り上がります。やる事はシンプルですし、配りきりでもないので運の要素もありです。スタートプレイヤーになった時に何を出すかの選択がかなり重要ですね。複数の数字の倍数になっている便利なカードもあり、上の画像だと72のカードがそうですが、そういうのをいつ使うかも悩みます。
場に出てるカードの次の倍数を出すと流れるのも良いルールで、大きい数字を出そうと思っていたプレイヤーの悪態が飛んでくるでしょう。

数字ごとに担当レミングがキャラとしてイラストになっていて、それも見ていて楽しいです。僕のプレイ卓では3のカードに書いてあるレミングが人気でした。彼がうつろな目で1人でいるカードはだいたい持ってるとやばいカードなのですが、なんだかイラストをみてると哀愁漂っていて愛おしくなってきます。

最近プレイしたこの手の軽い数学的カードゲームの中では断トツで好みのゲームです。小さいお子さんとプレイすると算数の練習になるんじゃないかと思うくらい数学的なゲームだと思うのですが、それが嫌にならない、楽しく遊べるようにちゃんと作られている素晴らしいゲームです。